AAR/ペルシア奮闘記

はじめに

Zand.jpg 親父の死で新たに即位することになったZandである。

Manushihr.jpg 陛下の相手役のManushihrです。

Zand.jpg Manushihrよ、人生本当に何が起こるかわからないな。

Manushihr.jpg はあ。

Zand.jpg 余は先帝の4男であった。とてもではないが帝位を継ぐ立場にはなかったし、それが当然だと思っていた。

Manushihr.jpg 確かにそうですな。

Zand.jpg だが、兄や甥が次々と病死し、結果的に余が即位することとなった。

Manushihr.jpg はい。

Zand.jpg これが天の意志以外の何であろうか!

Manushihr.jpg は!?

Zand.jpg 余はなるべくして皇帝となったのだ。今はそう確信している。

Manushihr.jpg ……

Zand.jpg ならば天の意志にこたえて、余は帝国をさらなる隆盛に導いていかねばなるまい。

Manushihr.jpg あのー…1つよろしいでしょうか?

Zand.jpg 何だ?

Manushihr.jpg よくよく考えてみますと、兄君や甥君たちの死は陛下にとってとてもご都合のよろしいことだったなあと思いまして…。恐れながら彼らの死は陛下の望まれたことではないのですか…?

Zand.jpg …ギクッ

Manushihr.jpg えっ!?

Zand.jpg ………(汗タラタラ)

Manushihr.jpg (冗談のつもりで言ったのにガチだったのかよ!)

Zand.jpg ………

Manushihr.jpg ま、まあこれ以上詮索しても仕方ありませんね!陛下、これからよろしくお願いします。

Zand.jpg う、うむ!よろしく頼むぞ!! 

 

かくして後に「統一帝」と呼ばれることになる英雄の時代が幕を開けたのであった。

26話その1.jpg
Zand帝のステータス。戦をするために生まれてきたといってもよい能力である。

キリスト教世界の統合

Manushihr.jpg 陛下!大変です!!

Zand.jpg いかがした?そんにに慌ててみっともない。

Manushihr.jpg こ、これが慌てずにいられますか!

Zand.jpg お前は皇帝の側近であろう。そのような立場にあるものが簡単に取り乱すでないっ!!

Manushihr.jpg そんなこと言って…報告を聞けば陛下も慌てると思いますよ?

Zand.jpg そんなことあるわけないだろ!早く話せ!

Manushihr.jpg 神聖ローマ帝国がビザンツ帝国を併合、東西ローマ帝国が1つとなりました!!

Zand.jpg …はい!?

Manushihr.jpg ともかく地図をご覧ください。

26話その2.jpg
神聖ローマ・ビザンツ連合帝国。まさかの展開。

Zand.jpg えええええ!やべえよやべえよ!!

Manushihr.jpg やっぱり慌ててるじゃないですか!

Zand.jpg だ、だってさー…。

Manushihr.jpg まあ、お気持ちはわかります。突然我らを凌ぐような大帝国が生まれたのですからな。

Zand.jpg そもそも何でこんなことが起きたんだ?

Manushihr.jpg ビザンツで幼女が皇帝に即位したのですが、ビザンツ帝位のクレームを持つ神聖ローマ皇帝がそれに異議を唱えてビザンツに侵攻し、力ずくでビザンツ帝位を奪ったようです。

Zand.jpg たまげたなあ。

Manushihr.jpg いかがいたしましょう?

Zand.jpg とりあえず様子を見よう。

 
 

Manushihr.jpg 神聖ローマ帝国で旧ビザンツ帝国諸侯を中心とした大内乱が発生しました!

26話その3.jpg
まあ、そうなるよね…。

Zand.jpg よし!我が帝国はこの内乱に介入するぞ!!神聖ローマ帝国に宣戦布告だ!!

 

西暦1341年。ペルシア帝国はCicilia公領を求めて、神聖ローマ帝国に宣戦布告した。

26話その4.jpg

神聖ローマ皇帝の強引な対外拡張政策に不満が募っていたのか、旧ビザンツ諸侯の乱が火種となり、内乱は帝国を2分するほどの規模にまで発展していた。

26話その5.jpg
これはひどい。

ペルシア軍は大内乱の隙をつき、悠々と神聖ローマ領内へと侵攻したのであった。

26話その6.jpg
敵の混乱につけ込むのは歴史の常。

神聖ローマ帝国の状況を見るに見かねたのか、カトリックの守護者ローマ教皇が参戦してきた。
しかし、ローマ教皇が送ってきた兵は少なく、ペルシア軍の敵ではなかった。

26話その7.jpg
そんな少ない兵を率いて何しに来たんですか、猊下。

神聖ローマ帝国にペルシア軍の進撃を防ぐ余裕はなく、戦の開始から2年の後に白旗を振って来たのであった。

26話その8.jpg
神聖ローマ皇帝「内乱さえ起きなければ…。」

かくして新たに生まれた神聖ローマとビザンツの連合帝国との初戦は、ペルシアの勝利に終わったのであった。

脅威

Manushihr.jpg 陛下、ちょっとよろしいでしょうか?

Zand.jpg 何だ?余はこれから狩りで忙しいのだが。

Manushihr.jpg  …陛下、現在我が帝国、いや、ゾロアスター教は危機に瀕しているという自覚はおありですか?

Zand.jpg 危機に瀕している?

Manushihr.jpg 我らの周りをご覧ください。まず西にはビザンツを吸収した神聖ローマ帝国がおります。

Zand.jpg 現在絶賛内乱中じゃないか。

Manushihr.jpg 内乱もじきに皇帝側の勝利で終わりそうです。現在の神聖ローマが完全体の状態になれば、その勢力は我らを凌ぎます。内乱が終わり落ち着いたら、失地回復と我らに襲い掛かってくるのは必定でしょう。

Zand.jpg うーむ。ならきちんと彼らの動向に注視せねばな。

Manushihr.jpg 神聖ローマだけではござりませんぞ!遥か海を隔てたイベリアにはウマイヤ朝がイスラムの聖地回復を目指して虎視眈々と我らを狙っております。ジハードを発令されればなかなか苦しい戦いとなるでしょう。

Zand.jpg そうか!奴らのことを忘れてた。きちんと対策せねばな。

Manushihr.jpg そして、強敵はもう1つあります。

Zand.jpg まだあるのか?どこだ!?

Manushihr.jpg インドのPratihara朝です。

Zand.jpg 懐かしい名前だな。このAARの前半では主家Saffarid朝の宿敵としてしのぎを削りあっていた北インドの古豪だな。今はどうしているのだ?

Manushihr.jpg ……インド北部の大部分を平定し、その総兵力は10万に迫るほどの大勢力を築いております…。

Zand.jpg フアッ!?

Manushihr.jpg 現状彼らの目はインド方面に向いているので大丈夫ですが、いつこちらに襲い掛かってくるかわかりませんぞ。

Zand.jpg その通りだな。きちんと警戒しておこう。

Manushihr.jpg ………

Zand.jpg ?

Manushihr.jpg あのー、先ほどから対策するだとか警戒するだとかおっしゃっていますが、具体的にどうするかというご存念はおありなのですか…?

Zand.jpg ギクッ

Manushihr.jpg はーあ(溜息)。やっぱりないのですね。

Zand.jpg ま、待て!ひ、1つだけある!

Manushihr.jpg ほーう。何ですかな?

Zand.jpg Bavandid帝国が元ある姿に戻ることだ。

Manushihr.jpg 元ある姿とは…?

Zand.jpg ま。まあよく見ておれ!

統一戦争

西暦1345年8月5日。その時歴史が動いた。

Zand.jpg 本日をもって、大総督制度の廃止を宣言する。アラビア大総督の大総督位は剥奪、アラビア大総督一家の都への出頭を命ずる!

アラビア大総督少年.jpg 現アラビア大総督です。陛下、血迷われたか!?

Zand.jpg 余は正気である。帝国は再び1つに強くまとまるべきだ。

アラビア大総督少年.jpg そもそも現在の連邦制を宣言されたのは陛下の父君である先帝です。陛下は畏れ多くも先帝の遺志に背くのですか!?

Zand.jpg 先帝も人間だ。人間は完璧ではない。時には過ちも犯す。連邦制に関しては先帝の過ちである。親の過ちを正すことこそ子である余の使命だ!

アラビア大総督少年.jpg それは詭弁です!陛下はただ理由をつけて我らを取り潰したいだけでしょう!!

Zand.jpg …どうしても応じぬか…?

アラビア大総督少年.jpg そのような横暴な命、絶対に応じられません!!

Zand.jpg よろしい…。ならば戦争だ。

アラビア大総督少年.jpg 望むところ!

26話その9.jpg
そろそろアラビア帝国を返してもらおうか。

Manushihr.jpg あのー…これが前章で1つだけあると言っていた対策ですか?

Zand.jpg その通りだ。アラビア帝国を吸収すれば、神聖ローマやPratihara朝に最早一喜一憂することのない力を得ることができるだろう。

Manushihr.jpg …あのー勝てるんですか…?

Zand.jpg 無論だ。余をあまり見くびるでない。確固たる勝算があるからこそ余は決断したのだ。

Manushihr.jpg そうでしたか。申し訳ありません。

Zand.jpg 構わん、不安になるのもよくわかる。Manushihrよ、共に親父の遺した連邦制なる負の遺産を打ち砕きにいこうではないか!

Manushihr.jpg ははっ!!

後世の史家を今をも悩ませる、Bavandid帝国の不可解な分裂と再統合の背景にはこのような特殊な事情があったということを誰も想像することはできないだろう。
とにかく、後に「統一戦争」と史書に記されることとなるBavandid帝国再編の大戦の火ぶたは切って落とされたのであった。

 
 

Manushihr.jpg 報告します。開戦と同時に軍を続々と敵との前線に集結させております!

26話その10.jpg
続々と集まるペルシア軍。

Manushihr.jpg 我が軍はアラビア大総督の本拠Madabaの包囲を開始しました!今のところ順調です!!

Zand.jpg 敵の抵抗は?

Manushihr.jpg 今のところ一切ございません!

26話その11.jpg
アラビア大総督首都包囲。

Manushihr.jpg アラビア大総督軍およそ18000が襲来!Madabaを包囲していた我が軍と戦闘に入りました!!

Zand.jpg すぐに近くの軍を援軍に向かわせよ!!

26話その12.jpg
アラビア大総督軍の急襲。

Manushihr.jpg 我が軍の援軍が戦場に到着!戦は一気に我々の優勢となりました!敵軍は敗走を開始しました!!

Zand.jpg よし!

26話その13.jpg
援軍の到着で兵数が大きく逆転。

Zand.jpg この後の敵の抵抗は!?

Manushihr.jpg 陛下、敵は先ほどの会戦の敗北にあせったのか、兵を集結させず、小規模の兵を次々とこちらに送ってきています。もちろんそれらの兵は全て殲滅しております。

Zand.jpg 愚かな…。冷静さを失った敵に最早勝利の芽はない!よし、全軍を敵領の占領に向かわせよ!さっさとこの戦を終わらせるぞ!!

Manushihr.jpg 承知しました!

26話その14.jpg
もはや圧倒的。
 

大戦の火ぶたが落されてから2年9か月。
アラビア大総督は降伏を宣言、軍配は皇帝側にあがった。

26話その15.jpg

Zand.jpg 元アラビア大総督の公爵位の引き続いての保有を認める。

戦後処理は誰もが予想していたよりも寛大なものであった。
極刑は免れないと思われていた元アラビア大総督をこれまで通り諸侯として地位と領土を安堵したのは、その最も代表的な出来事である。
それ以外にも、旧アラビア大総督管轄下の諸侯も地位を剥奪されることはなく、これまで通り存続を認められたのだ。
これには、帝国を1つにするための融和の意図があった。

 

また、Zand帝は1つの決断を下した。

Zand.jpg アラビア皇帝位の廃止を宣言する。これより帝国はペルシア皇帝のもと、完全に1つになるのだ!

Bavandid家にとっては非常に思い入れ深い、一族の隆盛に1役も2役も買ってきたアラビア皇帝位の廃止が宣言されたのだ。
この宣言に、Bavandid家に長年仕えてきた諸侯の中には不満の声も見られたが、皇帝より事前に根回しがあったのか、それが大きくなることはなかった。

26話その16.jpg
名残惜しいけど、帝国を1つにするためには仕方ない。

アラビア皇帝位の廃止。これには皇帝の、過去との決別という強い決意が秘められていた。
かくしてBavandid帝国は新たなる時代へと突入したのであった。

Saoshyant

26話その17.jpg

Zand.jpg 帝国は1つになった。うむ、きれいな地図である。

Manushihr.jpg 神聖ローマ帝国での内乱も終わったみたいですな。

Zand.jpg そのようだな。これからは東の我らと西の神聖ローマの2つの超大国が覇権を競う時代となるのであろうか。

Manushihr.jpg どうでしょうねぇ。我らも旧アラビア大総督諸侯が反抗的ですし、神聖ローマの内情も決して良くはないですし。

Zand.jpg うーむ。我らの陣営と神聖ローマの陣営に分かれて対立するという単純な構図にはならぬか…。これが1番世が安定する仕組みだと思ったのだがなあ。

Manushihr.jpg まだまだ世は混沌を欲していますからね。大いに乱れるかもしれません。ですが…!

Zand.jpg 何だ?

Manushihr.jpg 願わくば我が国は乱れてほしくはないものです。

Zand.jpg うむ。余の目の黒いうちは諸侯に勝手な動きは断じてさせぬ!

Manushihr.jpg それでこそ陛下です。臣は安堵いたしました。ですが、陛下の亡くなられた後はどうなるのでしょう?諸侯はおとなしくしているでしょうか?

Zand.jpg 余の死んだ後のことなど知らん。それをどうするかは子孫たちの役目だ。

Manushihr.jpg そうでございますな。失礼しました。

Zand.jpg だがな、余は子孫たちのために1つだけできることがある。

Manushihr.jpg ほう。それは何ですか!?

Zand.jpg 帝国の再統一以降、余が北伐を積極的に行っていたのは知っているだろう?

Manushihr.jpg はい。ペルシア帝国de jure地域の1部をかすめ取っていた遊牧民どもを討っておりましたな。帝国領の完全な統一のための行動と存じ上げておりましたが…。

Zand.jpg その通りだ。だがな、北伐にはもう1つの意味があったのだ。

Manushihr.jpg 何ですか?

Zand.jpg 今からそれを説明しよう。そこの者、大神官をここへ呼べ!

 

大神官.jpg 陛下、お呼びでしょうか。

Zand.jpg 大神官よ、余はペルシア帝国の領域を完全に回復した。

大神官.jpg ははっ!陛下の偉業は天にまで届いております!

Zand.jpg 大神官よ、余は何者だ?

大神官.jpg ゾロアスター教の救世主にございます!!

Zand.jpg うむ。では、余と余の末裔がSaoshyant(ゾロアスターの救世主)であることを認めてくれるな?

大神官.jpg 当然です!陛下と陛下のご子孫は神に認められた偉大なる高貴な血統です!

Zand.jpg ではすぐに、そのことを世に宣言してくれ。

大神官.jpg ははっ!では失礼します!!

 

Manushihr.jpg なるほど、そういうことだったのですか。

Zand.jpg これで余と子孫たちは救世主の血筋となるのだ。ゾロアスター教を信仰している限り、諸侯も敬わらざるをえまい。これで諸侯の反抗の芽もだいぶ小さくなるだろう。

Manushihr.jpg 陛下のご慧眼、感服いたしました!!

Zand.jpg だがな、余が子孫たちにできることはここまでだ。後は子孫たち自らの力で何とかしなければならない。

Manushihr.jpg ははっ!

Zand.jpg Manushihrよ、皇帝相談役として我が子孫たちをよく補佐してくれよ。そして、帝国の行く末も見届けてくれ。

Manushihr.jpg 御意!!

 
 

西暦1354年。Zand帝は大神官よりSaoshyantの称号を贈られた。
これ以降彼と彼の血統は、救世主の血筋として奉られることとなる。

26話その18.jpg
 

そして・・・・・・・・

 

それから100年の時が流れた…

 
 

Manushihr.jpg 次回、最終回!


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Last-modified: 2015-07-27 (月) 19:30:14