マニュアル/ゲームガイド抄訳

宗教;教会を強いままに(Religion; Keeping the Church Strong)

宗教はCrusader Kings IIのはたらきの核である。きみはキリスト教のキャラクターでしかプレイ出来ないのだから(きみがその制限を回避しないかぎり。これについてのいくつかの情報は後で)、この節はキリスト教の視点からである。私は宗教の伝播や異端といったことについて論じよう。
いつもの通り、最後にはまとめが載せてある。

基本(The Basics)

Crusader Kings IIにおいて、Provinceとキャラクターは何らかの宗派に従っており、これは彼らとほかのキャラクターとの相互関係に大きな効果を与え得る。もしProvinceがその君主と異なった宗派であれば、その叛乱危険性(revolt risk)は8%上昇する;これは異なった文化グループによる2%のペナルティーよりもはるかに大きい。
特定のキャラクターの観点からすれば、異なった宗教グループの者は異教徒(infidel)であり、同じ宗教サブ・グループ(たとえばキリスト教・カトリックなど)のうちの異なった宗教は異端(heretic)である。異教徒は相互に-30の評価修正を受け、異端は-35の評価修正を受ける。また同じ宗教の異なったサブ・グループ(たとえばカトリックと正教)は-10の評価修正を受ける。
このペナルティは宗教適応性(religious flexibility)の技術で、レベルごとに10%低下する。技術の節で述べたように、これは対象のキャラクターの首都となるcountyにおいてこのレベルが達成されていなければ効果を発揮しない。彼らの修正は、きみのではなく、彼らの首都の技術レベルに依拠していることに注意せよ。よってきみの宗教において宗教適応性が上昇しても、きみの異端/異教徒の対象がきみのことをより好きになることは、直接的にはない。しかしおそらくそれは彼らの技術スピードを速めることになるだろう。

異端の伝播:County規模(Spread of Heresy - County Level)

ことなった宗教グループの宗教は異端審問(inquisition)を通じてしか伝播しないだろう。そのため、もしきみがprovinceを真なる唯一の信仰(One True Faith)へと改宗させたいのであれば、きみや/もしくはきみの家臣は、きみの宮廷司祭(Court Chaplin)を使って実際にそのprovinceを改宗させる必要がある。一方で異端は自らで伝播していく。伝播の速度はなによりもまず教会の倫理的権威(MA)の影響を受ける。そこで私はそれと、ほかの要素がいかにして伝播速度に影響を与えるのかを説明しよう。平均発生時間(mean time to happen)はそれぞれのprovinceごとにそれが発生する基準である。数字が低いほど、それが生じやすい。
異端は独自に発生する:

  • MAが0から20% - 平均発生時間 = 5400か月 (450年)
  • MAが20から40% - 平均発生時間 = 7200か月 (600年)
  • MAが40から60% - 平均発生時間 = 9600か月 (800年)
  • MAが60から80% - 平均発生時間 = 19200か月 (1600年)
  • MAが80から100% - 平均発生時間 = 38400か月 (3200年)

見て分かるように、倫理的権威によって相当の差が出来る。倫理的権威が0-20であれば、80-100のときに比べて7倍強の倍率で、異端がどこからともなく現れてくるのである。倫理的権威が0から20%では、統計的にきみのprovinceのほぼ半分がキャンペーンを通じて異端に陥ってしまうだろう。なぜならキャンペーンの長さは平均発生時間よりもほんの短いだけなのだから(387年と450年を比べてみるがいい)。
しかしながら、異端はprovinceからprovinceに伝播することもあり得る。そしてこれははるかに高い確率で生じる:

  • MAが0から20% - 平均発生時間 = 675か月 (56.25年)
  • MAが20から40% - 平均発生時間 = 900か月 (75年)
  • MAが40から60% - 平均発生時間 = 1200か月 (100年)
  • MAが60から80% - 平均発生時間 = 2400か月 (200年)
  • MAが80から100% - 平均発生時間 = 4800か月 (400年)

見て分かるように、その最低速度であっても、これは異端がどこからともなく現れる一番早い速度よりも早い。さらに、もしcountyの境界が二つ以上の異端countyと接していた場合、平均発生時間は0.75倍され、以下の数字になる。

  • MAが0から20% - 平均発生時間 = 506.25か月 (42.1875年)
  • MAが20から40% - 平均発生時間 = 675か月 (56.25年)
  • MAが40から60% - 平均発生時間 = 900か月 (75年)
  • MAが60から80% - 平均発生時間 = 1800か月 (150年)
  • MAが80から100% - 平均発生時間 = 3600か月 (300年)

異端の伝播:キャラクター規模(Spread of Heresy - Character Level)

異端はcountyからキャラクターにも、そしてキャラクターからキャラクターにも伝播し得る。廷臣(courtier)だけがprovinceから異端に感染し得るが、その後彼らはそれをほかのキャラクターたちに広めることが出来る。provinceからキャラクターへの伝播に影響する要素は以下の通りである:

  • 冷笑的(Cynical)でMAが0から20% - 平均発生時間 = 50.625か月 (4.21875年)
  • 冷笑的でMAが20から40% - 平均発生時間 = 67.5か月 (5.625年)
  • 冷笑的でMAが40から60% - 平均発生時間 = 90か月 (7.5年)
  • 冷笑的でMAが60から80% - 平均発生時間 = 180か月 (15年)
  • 冷笑的でMAが80から100% - 平均発生時間 = 360か月 (30年)
  • MAが0から20% - 平均発生時間 = 202.5か月 (16.875年)
  • MAが20から40% - 平均発生時間 = 270か月 (22.5年)
  • MAが40から60% - 平均発生時間 = 360か月 (30年)
  • MAが60から80% - 平均発生時間 = 720か月 (60年)
  • MAが80から100% - 平均発生時間 = 1440か月 (120年)
  • 熱狂的(Zealous)でMAが0から20% - 平均発生時間 = 1012.5か月 (84.375年)
  • 熱狂的でMAが20から40% - 平均発生時間 = 1350か月 (112.5年)
  • 熱狂的でMAが40から60% - 平均発生時間 = 1800か月 (150年)
  • 熱狂的でMAが60から80% - 平均発生時間 = 3600か月 (300年)
  • 熱狂的でMAが80から100% - 平均発生時間 = 7200か月 (600年)

見て分かるように、traitと倫理的権威の両方がここでは大きな違いをもたらし得る。結果は50か月から7200か月までにわたる。
さらに、先に言及したように、キャラクターからキャラクターへの伝播もある。キャラクターからキャラクターへの伝播は、その異端が健康(capable)で、16歳以上で、囚人でなく、少なくとも同じ宮廷に一人の人物がいて、その人物が健康で、16歳以上で、同じ宗教グループで、その異端への評価が25以上で、彼自身が異端でないときに生じ得る。(その異端が持ちうる)四つのtraitと教会の倫理的権威がこれが生じる確立に影響を及ぼす。このイベントが発動すると、先の基準をすべて満たすキャラクターをランダムに選択し、彼/彼女に向かってイベントを点火し、彼/彼女が異端に改宗するよう要求する。
総合的可能性はあまりにも多様なので、私はすべてをリストアップせずに、平均発生時間のリストを挙げることにしよう:

  • 基礎となる平均発生時間は120か月
  • 冷笑的(Cynical)はそれを10倍する
  • 熱狂的(Zealous)はそれを4分の1にする
  • 勤勉(Diligent)はそれを2分の1にする
  • 怠惰(Slothful)はそれを3倍する
  • 0から20%のMAはそれを0.5625倍する
  • 20から40%のMAはそれを0.75倍する
  • 60から80%のMAはそれを2倍する
  • 80から100%のMAはそれを4倍する

以上のように、8.4375か月(熱狂的、勤勉、MAが20%以下)から14400か月(冷笑的、怠惰、MAが80%以上)までの開きがある。
さて、これは対象を自動的に異端にするのではない。代わりに、対象にはいくつかの選択肢が与えられる;つまり、異端を奉じる、異端にたいして再改宗するよう要求する(彼/彼女が異端の君主で、Diplomacyの能力値が6以上の場合のみ)、異端を投獄する(異端の君主であって、近親者(close relative)ではなく、熱狂的か短気(wroth)か狂気(lunatic)のtraitを持っているときのみ)、もしくは単にいやだというかである。
修正がかからなければ、これらの選択肢はみな同じ程度に選ばれ得るが、二つの要素が異端を奉じる確率を修正する;独立(independent)であれば半分になり、王か皇帝であれば四分の一になる。
そのため、独立勢力の支配者は余り異端に改宗しない。しかしそうなる場合もある。
異教の宗教はきみの廷臣にたいしてこのようには伝播することがないが、それらはきみの異教徒の家臣が彼らの宮廷司祭を使うことによって広まり得るということをに注意せよ。そのため、きみは異教徒の家臣を持つのを避けるべきである(どちらにせよ中程度の王権(medium crown authority)で、きみは彼らの称号を自由にはく奪することが出来る)。

Provinceを改宗させる(Converting Provinces)

Provinceの改宗は比較的単純である。きみは単にきみの宮廷司祭をそのprovinceに向けて異端審問(inquisition)のミッションで派遣すればいいだけである。きみの家臣たちもこれと同じことをするだろう。これらが発生する機会は七つの要素によって修正される。つまりcountyの要素と宮廷司祭の要素である:

  • 基礎となる平均発生時間は960か月
  • 同じ文化グループはそれを0.75倍する
  • 同じ文化はそれを0.75倍する
  • 同じ宗教グループはそれを0.5倍する
  • 異端はそれを1.5倍する
  • 宮廷司祭の教養(learning)能力が1ならばそれを2.44倍する
  • 能力が2ならばそれを1.953倍する
  • 能力が3ならばそれを1.5625倍する
  • 能力が4ならばそれを1.25倍する
  • 能力が10ならばそれを0.75倍する
  • 能力が11ならばそれを0.5625倍する
  • 能力が12ならばそれを0.42倍する
  • 能力が13ならばそれを0.32倍する
  • 0から20のMAはそれを8倍する
  • 20から40のMAはそれを2倍する
  • 60から80のMAはそれを0.75倍する
  • 80から100のMAはそれを0.5625倍する

そのため、きみが宮廷司祭(能力値が13以上)を降下させれば、平均発生時間は48か月から2430か月までのあいだということになるだろう。MAは平均発生時間を、14よりほんの少し上の要素によって変化させることが出来る。

教皇(Popes)

教皇はいくつかの力を持っている。第一にして最大なのが、十字軍である。教皇はカトリック教会の倫理的権威が5%以上のとき、十字軍を招集することが出来る。この宗教戦争への招集は、一般的にはムスリムにたいしてのものであるが、1198年以降十字軍は異教(pagan)にたいしても招集することが出来る。十字軍の目的は、カトリック教会によって聖地と見なされている地域を獲得することか、もしくはほかの宗教グループによって取られたキリスト教徒の土地を取り返すことである。
第二に、しかしこれも重要だが、教皇は教会の倫理的権威が20%以上のとき、カトリックの支配者を破門することが出来る。これによってその支配者の臣下は、その支配者に対して-30という大幅な評価のペナルティを受け、すべての者がその支配者にたいする被破門支配者開戦理由(excommunicated ruler casus belli)を得るだろう。破門を依頼した人物は100 Pietyを支払わなければならない。
第三に、教皇は侵略を赦すことが出来る。これについての詳細は、開戦理由の節に書いてある。これは教会の倫理的権威が30%以上のとき行使することが出来る。
第四に、教皇は離婚を執り行うことが出来る。カップルの片方が死ぬことを除けば、これが結婚を終わらせる唯一の方法である。離婚を依頼した人物は100 Pietyを支払わなければならない。また配偶者の家族を不幸にするだろう。
第五に、すべての教会の税金は、司教(bishop)が彼の君主や対立教皇の方を好きでない限り、教皇に支払われる。これは毎年相当の金額になり得る。またそのため、教皇領は大抵ゲームにおいて最も裕福な勢力の一つである。

対立教皇(Antipopes)

一方で、対立教皇(antipope)というのも存在する。対立教皇は、教皇の権威に向かって直接的に挑みかかっている司教のことであり、これは教会の倫理的権威の継続的に流出させる。対立教皇は教皇の持つ二つの能力を持っている;つまり、破門と課税権である。
対立教皇を支配しているキャラクターは、彼の勢力にいる者の破門を依頼することが出来るだろう。そして彼や彼の家臣たちは本当の教皇による破門から保護されるだろう。もし現在の教皇がきみのことを好きでなく、きみに十分に高いPietyを持った政敵がおり、教皇がお上品にもきみを破門するというのならば、これは大きな利点となり得る。
第二に、対立教皇も大量の税金を徴集する力を持っている。本当の教皇よりも対立教皇の方を好んでいるそれぞれのカトリック司教は、代わりに彼に税金を払う。そして対立教皇を支配している者の勢力にいるすべての司教は、その宗教指導者にたいする10の評価ボーナスを、本当の教皇ではなく対立教皇にたいして得る。
対立教皇はまた教皇領にたいする請求権を持っており、この請求権を押し付け、戦争に勝つことにより、彼はカトリック教会の長として任命され、古い教皇は後継者のいない対立教皇になるだろう。教会分裂は元教皇の死によって終わりを告げるだろう。これの唯一の本当の利益は、きみが新しい教皇から得る+100の評価修正だけであり、これは相続したら消えてしまうだろう。
税金と破門からの保護にかんして対立教皇は大きな利点を持っているとしても、それはだんだんと教会の倫理的権威を流出させていってしまうだろう。存在するそれぞれの対立教皇は教会の倫理的権威を毎年0.1%低下させる。これは長い時間をかけ、カトリックの伝播率を低下させ、代わりに異端の伝播を上昇させてしまう。この大きな不利益のため、きみが意図的に異端になりたい場合を除き、私は長い期間にわたり対立教皇を持ち続けることを推奨しないだろう。

戦術(Tactics)

きみはいかなるときにも、きみの宮廷司祭を使ってきみの宗教を広めるべきである。なぜなら一旦「違った宗教(wrong religion)」による8%の叛乱危険性(revolt risk)がなくなってしまえば、叛乱率を相当下げることが出来るのだから。またprovinceが改宗するたびに、教会の倫理的権威と教皇からきみへの評価も少しずつ上昇してゆく。
第二に、きみは宮廷司祭の能力値が少なくとも13であることを確認すべきである。そうでなければ改宗は遅くなってしまうだろう。
第三に、異教徒よりもさきに異端に集中すること。なぜならきみの家臣は異教の宗教に改宗することはないが、異端には改宗し得るのだから。異端のペナルティも異教徒のペナルティより大きい。
第四に、provinceを改宗させるとき、きみはまずきみ自身の文化と/もしくは宗教グループのものに集中すべきである。これらはより速く改宗するだろうから。
第五に、十字軍を完成させることは、倫理的権威を上昇させる良い方法である。また十字軍(Crusader)のtrait(きみの司教すべてと教皇がきみのことを愛するようになる。これはきみが十字軍の目的となった地域に足を踏み入れた瞬間に得られる)と、さらにいくつかのprovinceを得ることが出来る。異端と真なる唯一の信仰の伝播にかんして言えば、倫理的権威が20%増えるというのは大きな違いをもたらす。
第六に、もしきみがある時点で異端に入ろうとしたならば、出来るだけ早く対立教皇を任命すべきである。教会の倫理的権威が下がれば下がるほど、異端の伝播は早くなり、きみ自身やきみの家臣たちを異端に改宗させるのが簡単になる。
第七に、長い期間にわたって対立教皇をもつことに気を付けること。但し上記のシナリオを描いている場合は除いて。きみはしばらくのあいだ金を荒稼ぎすることが出来るだろうが、教会の倫理的権威が低下していけば、異端ははびこり、きみの家臣たちはきみのことを憎みはじめるようになり、きみの宗教に従う司教が少なくなっていけば教会の税金も枯渇していくだろう。
第八に、異なった宗教のcountyをきみ自身のもののままにしておかないこと。代わりにそれらを家臣に与えよう。彼らは彼ら自身の宮廷司祭を使い、彼らのcountyを改宗させることが出来る。これできみの宗教の伝播速度が上昇する。duchyを作って与えるというのは、ほかの宮廷司祭を作るという利点も持っているのだ。しかしながら、きみはきみの家臣のholdingを可能な限り小さくし、存在する宮廷司祭の数を最大化させるよう努めるべきである。

正教とカトリックの違い(Differences Between Orthodox and Catholic)

正教の教会は対立教皇を持たず、十字軍を招集出来ず、すべての教会の税金はその司教の君主に行くということに注意せよ。自由/教皇叙任権も正教会派には当てはまらない。きみは司教が死んだとき誰が跡を継ぐのかコントロールすることは出来ない。
これは、きみの司教の税金がきみのところに来るため彼らを幸せにしておく必要がなく、また対立教皇が教会の倫理的権威を傷つけることは決してないということを意味している。しかしこれは、きみは十字軍の利益を決して得られないということもまた意味している。

まとめ(Summary)

教会を強いままにしておけば、きみはきみの宗教の素早い伝播の利益を刈り取り、異端を阻止することが出来るだろう。教会が弱体化すれば異端がはびこり、きみの宗教が広まるのは困難になるだろう。私のtipは以下の通りである:

  • 対立教皇は長い目で見ればきみを害することになるだろう
  • 勝てるならば十字軍に赴け
  • 異教徒よりも異端にたいする戦いを優先せよ
  • 優れた宮廷司祭を任命せよ
  • 異なった宗教の地域を持つduchyを作り、放出せよ
  • きみの家臣たちを分断せよ
  • きみ自身の文化を持つcountyにまず焦点を当てよ
  • もしきみの勢力のなかに異なった宗教のcountyがあれば、彼らを改宗させよう
  • 異教徒の家臣を持つのを避けよ。彼らはきみの廷臣を改宗させるかもしれない

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Last-modified: 2012-06-13 (水) 02:24:30 (2321d)