マニュアル/ゲームガイド抄訳

Installment1

封建制とその含意 (The Feudal System and Its Implications)

はじめに

 今のところ10章までの項目を書いた。最初の項目であるところの封建制は、残りのそれらと同じではないのは確定的に明らかである。というのも、私は封建制度の説明をより網羅的で、関連項目とリンクしたものにすべく、改稿に改稿を重ねててきたためである。封建体制下のヨーロッパでは、社会はすぐれて階層的な構造になっており、誰もが従うべき誰かをその頭上に頂いている。Crusader Kings II(以下CKIIと略す)はそれを模写しようという試みであり、ゲーム的な様々の含意が込められている。

 

概論

 CKIIであなたがインタラクト出来る人々は、誰もが彼/彼女自身の臣下を持っており、また、ほとんど誰もが仕えるべき主君を持っている。一般的に、あなたに従う人々はあなたに税金と軍隊を供し、同時にあなたはあなたが仕える人に同じ事をする。したがって、権力というのは上方から滴り落ちるものであり、通常、最高位の君主がその領土(realm)でもっとも有力な貴族となる。もっとも、封臣は主君に権力の断片を供するだけであって、封臣よりも弱体な君主というのもまたあり得ることではある。この良い例は1066年におけるフランス国王とアキテーヌ公の関係にみられる。そこでは、アキテーヌ公は莫大な個人的資産を持ち、フランス国王に比して強力な権力基盤を有していたのであった。
 中世社会ではすべての称号は神の恩寵によって認められたものなるも、現実にはこれは2つの要素によって成り立っている。すなわち、パワーとオピニオンである。もしあなたがすべての貴族と敵対した時には、神が認めた正当な権利といえど、あなたを助けることはない。そして、あなたの正当な支配は定命の者達の手によって容易く転覆させられてしまうだろう。したがって、あなたの封臣のパワーとオピニオンは国にとって最も影響力のある要素なのである。

経済的側面

 まず、経済的な要素をとりあげる。すべての封臣(vassal)は基本的にあなたに税を納めることになっている。
そして、彼らが税を納める場合、幾らの税が支払われるかは以下の3つの要素に規定される。

  • 1.封臣の収入
  • 2.あなたの税制(tax laws)
  • 3.封臣のあなたに対するオピニオン

 最初の要素はシンプルである。封臣が収入を得ればえるほど、彼(女)からのあがりは潜在的に増大する。次なる要素である税制は、封臣が何パーセントの税を支払うべきかを規定する。とはいえ、封臣はあなたを好ましく思っている場合のみ、この量の税を納める。第三の要素はあなたへのオピニオンである。封臣があなたを好ましく思っている時に限り、彼らは彼の支払い能力に照らした最大限の正当な税を支払う。もし彼があなたを嫌っているなら、彼は少ししか支払わない。したがって、あなたがその封臣の幸福を保つことができない場合、あなたが自身で保有する領地からの収入以外、非常に限られた収入しか得ることが出来ないということになろう。また、あなたがカトリックである場合、司教(bishops)をしてあなたに税を支払わせるためには、司教たちが教皇以上にあなたに好意を抱いている必要があることに注意しなくてはならない。
 したがって、あなたが良好な経済的収支を維持しようとするならば、あなたは税制と封臣のオピニオンとの間で正しいバランスを保たなくてはならない。あなたの封臣すべてに嫌われている場合、重税からは何らの助けも引き出すことが出来ないだろう。

軍事的側面

封建制度は同様にあなたの封臣が拠出する軍事力の量を決める。
その量は、税の場合と同様に、次の3つの要素に規定される。

  • 1. 封臣の動員力(manpower)
  • 2. あなたの徴兵制(levy laws)
  • 3. 封臣のあなたに対するオピニオン

 これら3つの要素は基本的に税のそれと同じように作用する。封臣が強大になればなるほど、徴兵法が強力になればなるほど、封臣のオピニオンが高まれば高まるほど、あなたはより多くの軍事力を得ることになろう。
 もしあなたが、その封臣の幸福を保つことが出来なければ、最終的にあなたは王権法(crown laws)によって規定される以上の軍事力を持たないことになってしまう。そして、あなたは内外の戦争をこなすに際して、厳しい重圧を被ることになる。
 相続(succession)に際する最も大きなダメージは、この君臣関係(vassal-liege relationship)である。あなたの継承者がその新しい封臣にとてもよく思われているのではない場合、継承者は最終的に軍事力をほとんど失ってしまうこともありうる。そして、簒奪者(pretender)が挙兵を行った場合、あなたはそれを鎮圧することができなくなってしなうかもしれない。したがって、危機の時代に必要な軍事力を有しておくために、あなたは可能な限り適した後継者をえらび、徴兵法とオピニオンとの間の良好な均衡を得なくてはならない。

統制的側面

 封臣は常にその君主を好ましく思っているわけではない。上で述べた如く、このことは君主に経済的・軍事的な痛手を与えるものであるが、君臣関係にはもうひとつ、最後の側面が存在する。すなわち、封臣が君臣関係を終わらせようと試みることである。
 封臣があまりにも激しい抑圧を受けたり、あるいは単にあまりにも野心的であった場合、その君主に対して反乱をおこすことがありうる。そして、要求の達成や、独立や、王権の制限や、君主の退任を武力でもって試みることになる。直属の封臣だけが反乱を起こせることは覚えておこう。したがって、あなたはあなたの封臣の封臣からの怨恨に脅かされることはない。封臣が反乱を起こす確率はいくつかの要素の積ではなく、和によって影響される。基本的な確率は0%で、以下の要素がそれに影響を与える。

  • ネガティブなオピニオン:反乱の確率をパーセントと同じだけ増加させる
  • ポジティブなオピニオン:反乱の確率をパーセントの半分だけ減少させる
  • 共通の文化:反乱の確率を15%減少させる
  • 共通の宗教:反乱の確率を15%減少させる
  • 法律上の君主(De Jure Liege):反乱のチャンスを15%減少させる
  • 簒奪者(Pretender):反乱の確率を50%増加させる
  • 距離:反乱の確率を増加させる
  • 王権(Crown Authority):反乱の確率を-20%から+20%の範囲で調整する

 したがって、あなたが誰かの権利上の君主であり、共通の文化と宗教を持っている場合、反乱はまず起こらない。

戦術

 したがって、CKIIにおけるあなたの目標は最大多数の貴族に、最大限の幸福を保証することであり、これは同時にあなたが権力を握る方法でもある。あなたはたくさんの方法を利用できる。

 貴族の幸福を保証する第一の方法は、彼らを買収することである。ひとかたまりの金貨を与えることによって、彼らのオピニオンを5年間にわたって20ポイント上昇することができる。時にこの方法によって継承の成否や戦争の勝敗が分かたれる。

 貴族を幸福にする第二方法は、彼らに名誉称号(honorary titles)を授与することである。あなたはが授与することのできる名誉称号は、2つのオピニオンを15ポイント上昇させる名誉称号と、4つの10ポイント上昇させる名誉称号である。このうち2つは男女両性に対して授与できる。名誉称号とそのオピニオンへの効果は一生涯持続する。

 第三の方法として、封臣に封土称号(landed titles)を授与することができる。これは、封臣のオピニオンを称号のティアに応じて20-100ポイント増加させ、効果は10年間継続する。

 第四に、あなたは宗教と文化を共有する人物にのみ土地を与えるべきである。これを合算すると、その反乱発生確率が30%減少し、異教徒/異端、外国人ペナルティを回避できる。

 第五に、あなたの後継者以外の人物に、ふたつ以上の伯爵位(county)ないし公爵位(duchy)を与えてはならない。あなたがその封臣の勢力を小さく保っている限り、彼らがあなたの権力に挑戦することは不可能に近い。

 第六に、あなたの領土のタイトルを、あなたの一族(dynasty)に留めておくように試みるべきである。あなたの一門はあなたと基本的に同文化・同宗教であり、家系の全員が5ポイントの追加オピニオンを得る事ができる。

 第七に、可能ならば首都を中心的な位置に定めるべきである。これは距離補正を最小化し、反乱をより起こりにくくする。

 第八に、あなたが扱える以上に王権を強化してはならない。それぞれの段階を上がることに、反乱の確率は直接10%上昇し、封臣のあなたへのオピニオンを一律で10%下げる。

 第九に、あなたの称号のティアおよびあなたが統治する領域に関する法律上の称号(De Jure titles)をすべて押さえておくべきである。このことは時々"〇〇の称号を望む”のイベントをこなさなくてはならないということを意味するものの、-15%の反乱確立減退と称号を押さえておくことによる威信の獲得はそれに見合う以上のものである。

 第十に、公号を創設し、配るべきである。あなたは大量の威信を獲得し、すべての貴族のあなたへのオピニオンが20まで増加する。あなたの領土の称号を有する者をあなたの一族に限定しておくことによって、あなたの家系の威信は増大し、あなたの子供はより多くの威信を持った状態からスタートするようになろう。これはし、あなたの後継者はあなたの死に際し、封臣からのオピニオンが比較的高い状態から始められるということを意味する。

 最後に、あなたが限定的な王権(limited crown authority)以上を採用しており、誰かが起こした反乱を、白紙和平か要求を押し通して(enforcing demands)終結させたならば、かならず一つの称号を剥奪(revoke)するべきである。これを以って、諸侯を分裂状態におくのである。平時においては、強力な貴族を故意に怒らせ、反乱を起こさることが出来るかもしれない。そして、彼を打ち破った後に、その力を分裂させるために称号を剥奪するのである。また、中程度の王権(medium crown authority)以上を採用している場合、あなたはいつでも異教徒や異端者の称号を剥奪し、その所領を弱体化し、それを替りにあなたの一族に与えることができる。

要約

封臣を幸福にしておけば、彼らはあなたを強力にする。彼らを不幸にしたり、強力にしすぎたりしてはならない。さもないと、彼らはあなたの得たもの全てを奪ってしまう。Tipsは以下の通り。

  • 強力で不満な封臣は買収せよ
  • 強力で不満な封臣に名誉称号を下賜せよ
  • 封土称号を与えることは最後の手段である。
  • 異教徒・異端者に称号を与えるのは避けよ
  • 文化の異なった者たちに称号を与えるのは避けよ
  • 2つ以上の公号・伯号を与えてはならない
  • あなたの領土の称号があなたの一族の手の内にあるように努めよ
  • 首都は中心的な立地にせよ
  • 王権を高めすぎてはならない
  • 可能ならば直轄地のすべてのデ・ジュール称号を掌握せよ
  • すべての公爵位を創設し、一族のメンバーに与えよ
  • 圧政と非難されない場合は、称号を剥奪せよ

トップ   編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2016-09-15 (木) 13:24:17 (399d)