偉大なる征服者ユダヤ人としてPCゲームがプレイできる(Kotakuの記事)

多くの人々の日々の暮らしでこんなにも大きな部分を占めている割に、宗教はヴィデオゲームで全然大きな役割を果たしていない。でも、Crusader Kings IIではそんなことない。その役割はまさに面白くなってきているところだ。

Sons of Abrahamは、これまでに作られた最良のゲームのひとつの、最新の拡張で、最後のいくつかが北方人やアステカ人といった異教徒を取り扱ってきて、これはキリスト教、イスラーム、ユダヤ教といった既存の一神教の信仰を拡張するものである。

そう、ユダヤ教だ。

あまりたいしたことに聞こえないかもしれないし、まぁそうだろう。でもほかのヴィデオゲームではこれができないっていう事実がある。たとえば、Civilization。きみがユダヤ文明を実際に担当するには、20年以上かかった。ポーランドやブラジルといった、もっと(比較的)聞いたことのないような国家では、そんなことなかったのに。

でもCKIIの新しい拡張は、ハザル汗国により歴史的に正確な信仰を導入する。そこは以前はゲーム上で、テングリの人々としてプレイ可能だった。でもその指導者たちは、実際には8世紀にユダヤ教に改宗したのに。

これが修正される。そしてゲームへのユダヤ教の固有の信仰としての導入によって、きみはほかの者たちを改宗させる機会を得るわけだ。ほかにも、イスラエル王国を再建したり、イェルサレム神殿を立て直したり。

言ったように、これは大きなことじゃないだろう。しかし歴史におけるイスラエルの立場がつねに誰かにとっての論争の原因なのだから——おそらくこのせいで、Civのようなこれとそっくりなシリーズにこの要素がないんだろうーーこれはParadoxの開発者から投げかけられた真鍮の球だと考えることが許されていた。

ありがたいことに、そうじゃなかった。彼らは単なる歴史オタクで、彼らのゲームをしたいゲームデザイナーなんだ。

「ユダヤ教において、ユダや王国がメシア的含意を持つということは知っている。でもぼくたちは、これはビザンツとしてのローマ帝国やゾロアスター教としてのペルシアを復活させるのと同じように、ゲームプレイをよくするものだと、単純に感じている」とCrusader Kings IIのデザイナーHenrik FåhraeusはKotakuに語る。

「反発には心配していないよ;正直なところ、どんな騒動になるかはわからない。ぼくたちがCrusader Kings IIにこれまでユダヤ教を含めなかった理由があるとすれば、単に1066年スタートでプレイできる、重要な歴史的なユダヤ教の指導者がいなかったからにすぎない。」

注記:CKIIは本来1066年スタートである。しかし後続の拡張は開始年代を数百年巻き戻した。

彼はまた、ユダヤ教のユダヤ王国は実際に、昔のParadoxのゲーム、Europa Universalis: Romeに存在すると指摘する。

とはいえ、ユダヤ教の導入だけが、ゲームの宗教にとっての大きな変化でない。イスラームはいまや、ムウタジル派とアシュアリー派に分裂し、一方でキリスト教はーーゲームキャラクター中での、その中心性を考えれば理解できるがーー最大のアップデートを得ることになる。

きみはいまや自分自身の枢機卿会のメンバーを育成、管理することができて、これは教皇選挙をより面白いものにする。きみは宗教的巡礼に出かけることができる。きみは教皇にお金の無心をして、媚を売ることができる。さらには宮廷のメンバーを聖堂騎士団の修道院に送り込むことすらできる。

正直なところ、これは後を追うのに大変なように思われる。これはゲームとしてはかなり複雑だ:たしかに宗教システムの深化は、ゲームを難しくして、さらに恐ろしいものにしかしないだろう。

「これまでの拡張で、ぼくたちはかなり単純に、異なった宗教を持つ指導者たちや、異なったプレイを可能にする政体を追加するだけでなんとかやり過ごしてきた。でも、Sons of Abrahamでは違う(ユダヤ人はのぞいて)」、 Fåhraeusは言う。

「だから、Sons of Abraham拡張の新たなメカニズムはすべて出しゃばっておらず、インターフェイスからはかなり隠されているんだ。もしきみが枢機卿会や聖堂騎士団に煩わされたくないのなら、考えなくても問題ない。でもそれらを利用したいとおもったなら、そういう選択肢もある。これは、より経験を積んだプレイヤーのための、発展的な選択肢のレイヤーなんだ。」

この拡張はーーそれ自体が拡張とも言える巨大パッチと一緒になるだろうーーひと月か二月後には出るだろう。
http://kotaku.com/pc-game-lets-you-play-as-the-mighty-conquering-jews-1451086958

Crusader Kings II: Sons of Abraham―開発日記1―枢機卿会

ついに、Crusader Kings IIの次の拡張をアナウンスするときがやってきたよ!きみはすでに、「Sons of Araham」という名前をしっていると思う。予想がかなり近かった人もいたね。ちがうよ、ゾンビDLCじゃないよ!Sons of Abrahamはアブラハムの宗教、キリスト教、イスラーム、ユダヤ教に焦点を当てているんだ。このアイディアは、異教徒に注意を向けてから根本に還るため、一神教徒のために(とりわけキリスト教徒)、ゲームの宗教的側面を肉付けするためのものだった。

まずなによりも、ぼくたちは教皇にかんしてもっとやりたいことがあった;どうやって選出されるのか、どんな権力を持っているのか、どうやって彼のお気に入りになるのか。だから、ぼくたちは枢機卿(Cardinal)の称号と、枢機卿会(College of Cardinals)を追加したんだ。単純さのために、枢機卿は9人だけで、教皇はつねにこのメンバーから選ばれるんだ。とはいえ、枢機卿そのものは選挙されないよ;彼らは、教皇の廷臣や、ヨーロッパの司祭から、教皇によって選出されるんだ。選出には多くの基準がある;年齢、信仰心、評価、文化(教皇は、ホントにイタリア人が好きなんだ!)などなど。

それじゃ、いったいどうやって、きみの部下を聖ペテロの座に座らせることが出来るんだろう?うん、聖座(Holy See)は民主制じゃないから、これは直接的なプロセスじゃないんだ。まず、きみの司教の少なくともひとりが教皇によって枢機卿に任命されなければならない。幸運なことに、その司教のキャラクター自身に完全にまかせっきりである必要はないんだ。きみは選挙資金に増資することによって、ある程度の儲けで機械に油を注すことが出来る(商業共和国での総督の選挙と同じやり方だよ)。もちろん、きみが彼を司教にする前であっても、カトリック教会におけるキャリア候補者を注意深く育成することだって可能だよ。

教皇が死ぬと、今度は枢機卿たちが後任の教皇を選出する。このプロセスは、直接プレイヤーによって影響され得ないけど、枢機卿たちは、教皇が新たな枢機卿を選ぶのと同じような理由付けをするんだ。だから、きみが選挙に払ってあげたお金をただ浪費する無能者よりも、敬虔な年老いた男を枢機卿にしておいた方が良いね。

OK、採取的に、きみの司教が教皇になったとしよう。それがきみの役に立つの?うん、きみの領域出身の教皇たちは、きみのことが好きなんだ――かなりね。もちろん、これは彼らがきみの要求を受け入れやすいという意味だよ。離婚したい?問題ありません。誰かに侵略したい?OK。これをもっと便利にするため、ぼくたちは教皇にある新しい能力も与えてあるんだ:彼はきみにお金を与えることが出来る。単純明快だろ。彼はまた、教皇叙任のもとでの、司教領に対するきみの候補者を受け入れることが出来るし、きみが選んだ異教徒に十字軍を宣言することすらできる。とはいえ、彼がきみのお気に入りの行動をするたび、彼はきみのことを好きじゃなくなっていく。だから、きみの影響力が永遠に続くわけじゃない。ちなみに、きみがローマに対立教皇を据えた場合、同じような効果がある。あぁ、もし教皇が偶然きみのまさに王朝の出身だったなら、きみは月ごとの信仰心と威信を多くもらうことが出来るよ。

枢機卿たちを支配することにも、いくつかの直接的な利益があるんだ。もし誰かがきみより多くの枢機卿を支配していたら、きみはそいつへの破門や侵略を申請することが出来ない。

枢機卿会についてはこんな感じかな。来週は、聖堂騎士団、異端、そしてほかのことについて話すつもりだよ…

Crusader Kings II: Sons of Abraham―開発日記2―聖堂騎士団、異端、などなど

先週ぼくは枢機卿会と新たな教皇の力について話したね(そういえば、教皇は伯爵領や公爵領にたいする請求権もきみに与えることが出来るって言い忘れたよね!)。今日は、Crusader Kings II: Sons of Abrahamにおける新たなキリスト教のメカニズムの残りと、新たなムスリムのものについて話そうと思う。まずは聖堂騎士団から始めようか!

ぼくたちは、ゲーム中の非異端宗教それぞれに、少なくともひとつの聖堂騎士団を与えているね。これには様々な異教の宗教も含まれているけど、彼らの聖堂騎士団のほとんどは、かなり空想的なものだよね。カトリックも古いやつに二つ追加される;それはカラトラヴァ騎士団(the Knights of Calatrava)と、サンチャゴ騎士団(the Knights of Santiago)で、両方とも、大抵ヒスパニアで活動しているよ。聖堂騎士団はもはや、特定の時期に活動を始めたりしない。多くのものは、一旦十字軍/ジハードが始まるか(これも、いまやもっとダイナミックになっているよ)、ある種の状態になったときに現れ始めるんだ。たとえば、聖墳墓兄弟団(the Brotherhood of the Holy Sepulchre)(正教の聖堂騎士団)は、もしアンティオキアとイェルサレムが正教で、正教の支配者に支配されていたら、活動をするんだ。聖堂騎士団はいまや、世界情勢において更に能動的で、内的、外的両方のメカニズムが変更されているんだ。きみはいまや、ある種の聖堂騎士団から(たとえばテンプル騎士団(the Knights Templar))お金を借りたり、信仰心のためにお金を寄付したり出来るんだ。彼らは逆に、様々な要求をしてくるんだ(もしきみが彼らから借金していたら、断るのは難しい)。たとえば、彼らはきみに、きみの息子のうちの一人を入団させるよう頼んだり、きみの伯爵領のうちのひとつの、空のholdingスロットに城を建てる許可を求めてきたり。内的には、グランドマスターはもはやランダム生成のキャラクターじゃなくて、家臣や廷臣のなかから選ばれるんだ。だからその多くはいまや、ヨーロッパの貴族階級の重要なメンバーになるだろうね。きみの王朝出身のグランドマスターがいると、きみは毎月の威信を得る。グランドマスターに支配されている城holdingはもはや世襲でなく、終身の「指揮官(Commander)」が任命されるんだ。ぼくたちはほかにも、いくつかの小さなルールとdecisionを追加しているよ。たとえば、もしきみがイェルサレムの王になったら、きみはテンプル騎士団と、聖ヨハネ騎士団(the Knights of St. John)を家臣化する選択肢を得るんだ。最後に、もし騎士団がきみの領域で強力になりすぎたと思ったら、きみはそれを永遠に追放して、その城を奪うことが出来る(きわめて不信心な行いだけど)。

聖堂騎士団にある程度関係したこととして、きみはいまや、好きな廷臣に請願を立て、修道僧か尼僧になるよう命令する能力を持ている。そのキャラクターは通常の修道僧か尼僧(trait)になるか、宗教騎士団のどれかに参加するため立ち去ってしまう。どちらにせよ、彼もしくは彼女は廃嫡されるんだ。不幸なことに、きみはこれを、称号を相続する立場にあるキャラクターに対しておこなうことは出来ないよ(たとえば分割相続下の次男以下とか);まず彼らを投獄してから、ってなら話は別たけどね!

上で言ったように、十字軍はもはや、特定の年代開始しなければいけないというわけじゃない;それはいまや、ヨーロッパの実際の状況に依存しているんだ。たとえば、もしコンスタンチノープルやローマが陥落したり、ムーア人がフランスに攻め込んだりしたら。同様の状況はいまや、ムスリムにも当てはまるよ。異教たちは――もし彼らが大聖戦(Great Holy Wars)を行うことが出来るのなら――十字軍とジハードの両方が実行されたあとに、それを行うことが出来るようになるよ。

ぼくたちは、異端についても改善したよ;それらの大部分はいまやより特色を持っていて、いくつかは自前の宗教指導者すら持っているんだ。たとえば、カタリ派は女性司祭を任命することが出来て、イバード派はいまや自らのカリフを持つことが出来る、など。もしきみがSons of Abrahamを持っていたら、異端の伝播をコントロールするイベントは異なったものになるよ;異端はより土着化する傾向になって(tend to be more localized)、きみの廷臣たちのなかで非異端の少数派が彼らの信仰を広めることが可能になったんだ(たとえば、カトリックのあいだの正教の廷臣など)。とはいえ、異端にたいする変化のなかでもっとも劇的なのは、彼らがいまや、もしその宗教の、現時点での主流派よりも多くのプロヴィンスを支配したなら、新たな正統派として取って代わることが出来るというものだろうね。そうだねぇ、もしカトリックよりワルド派の伯爵領の方が多かったら、カトリックが異端になって、聖堂騎士団はワルド派に参加するだろうね。ああ、あとぼくたちは、単に彼らの君主からの宗教的弾圧からの自由を得ようとするに過ぎない、異端を広めようとしない、「通常の」宗教的叛乱も追加することに決めたよ(たとえば、カトリックの領域でのスンニ派の叛乱など)。

Sons of Abrahamでは、カトリックがもっとも注目を浴びているだろうけど、ぼくたちはムスリムも忘れていないよ。彼らは二つの対立する神学派のあいだを選ぶことになって、一方の立場をとることによって対立が生じるんだ。ひとつはムウタジラ派で、彼らは古代ギリシア哲学に範を採る理性と理性的思考を信奉する者たち。対するのはアシュアリー派で、神の永遠で、創造されざる言葉を信じている。歴史的には、ムウタジラ派はいくつかのかなり暴力的な対立のあとに敗北して、ミフナ(محنة)のような苛烈な措置が、間違いなくイスラームの黄金期に終わりをもたらしたんだ。ゲーム上では、ムウタジラ派は研究のためのLearningボーナスを得て、アシュアリー派は信仰心を得るんだ。そして対立する学派たちは互いにいがみ合う傾向にあるんだ。

今日はここまでかな。来週は、巡礼、宗教イベント、そしてユダヤ教について話すつもりだよ!

Crusader Kings II: Sons of Abraham―開発日記3―ユダヤ人、巡礼、イベント

今日は火曜日で、Crusader Kings IIの最新の拡張、Sons of Abrahamの新たな開発日記の時間だね。今日のトピックは巡礼、ユダヤ教、そして宗教的イベントだよ。とはいえ最初に、先週の日記を読んでくれた人たちのために。ぼくたちはアシュアリー派とムウタジラ派の特徴の管理方法を少し変更したよ。彼らはいまや、より特徴的になっているよ。なぜならアシュアリー派はもはや彼の王朝に退廃をもたらさないし、ムウタジラ派のLearningボーナスはそれに対応して高くなったからね(現在は+5)。
http://forum.paradoxplaza.com/forum/attachment.php?attachmentid=94549&d=1383662510

いいね、よし、イスラームについては、Sword of Islamでぼくたちが追加できてうれしかったことのひとつに、ハッジに行くDecisionがある。少しの冒険と、最後にはきみに特別なtraitを付けてくれてね。当然、多くの人たちは、ぼくたちが同じものをキリスト教にも追加すべきだと考えた。だからぼくたちはSons of Abrahamでまったく同じことをしたんだ。キリスト教徒たちはいくつかの異なった聖地のなかから選択することになる。たとえば、カトリックはカンタベリー、サンチャゴ、コローニュ、ローマ、イェルサレムから選ぶ。旅行中は、巡礼の支配者のために摂政が任命されて、様々な冒険が展開される。巡礼に行くにはいくらかのお金がかかるし、もちろん危険もある。でも巡礼が成功すれば、毎月の信仰心がもらえるし、残りの人生、信仰の兄弟姉妹からの尊敬も勝ち得る。それにいくつかの、予期せぬ利点もあるかもね…
http://forum.paradoxplaza.com/forum/attachment.php?attachmentid=94548&d=1383662510

同じような調子で、ぼくたちは宗教的生活にかかわる大量のイベントを、とりわけキリスト教徒に追加したんだ。いくつかは複雑な連鎖イベントだし(たとえば、ジャンヌ・ダルクから連想したものがある)、単純なものもある(たとえば、修道僧がきみの病気を治すとか)。聖遺物、(ほとんどの宗教の)不死の僧侶、十字軍などにかんするイベントもあるよ。

とはいえ、Sons of Abrahamの要素のなかで、もっとも注目を集めていると思われるのは、おそらくユダヤ教の追加だろうね。The Old Godsでの867年の開始年の追加の前は、ゲームへのユダヤ教の追加は比較的無意味に思われていた。というのも、重要なユダヤ人の支配者がいなかったからね。しかし867年には、実際に強力なユダヤ教の国家が存在する;テュルク系のハザール汗国だ。ぼくたちは今までこれをテングリ信仰として表現していたけど、これは当時ユダヤ教へ改宗する過程において、歴史的に正しかった。(ムスリムとキリスト教徒からの改宗への内政干渉に対抗するためにそうしたのだというのは十分あり得ると思う。さらに、帝国にとって、文化的集合や優越の乗り物として独自の宗教を持つというのは極めて利点があった。)さて、ハザール人としてプレイするのは、867年においてすら容易ではない。主に、ペチェネグ人やクマン人みたいな、彼らの強力で攻撃的な隣人のためにね。ほかにも、宗教的な内部対立という真の危険性も存在する。べつの言い方をすれば、挑戦し甲斐があるということだよ。ゾロアスター教徒のカレン家でプレイするみたいにね。
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もちろん、さらに手強い挑戦も可能だよ。これはThe Old Godsを持っていない人たちにも出来る;最後のユダヤ教徒のハザール伯爵が、まだ1066年にサライ地域にしがみついているんだ。クマン人の家臣としてね。さて、ユダヤ教のプレイヤーたちには、ゾロアスター教徒と同じような努力目標が出来たね;きみは古代のイスラエル・ユダ統一王国を復興しようとしてもいいし、コヘン・ガドールのもと大祭司制を復活させてもいいし、イェルサレム神殿を再建することすらできる。
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ハザールのユダヤ人以外に、アシュケナジームとセファルディームもいるよ。彼らはきみの宮廷に、学者や廷臣として出現する。もしきみが非ユダヤ人の支配者でお金を使い果たしてしまったら、ユダヤ人商人からお金を借りるという選択をすることも出来る。もしきみが彼らに借金を返したくないなら、実際にユダヤ人を領域から追放することも出来る(聖堂騎士団に対して出来ることと似ている)。とはいえ、きわめて能力の高いユダヤ人の廷臣を顧問官として雇うという利益を得るのは打ち止めになるし、きみときみの子孫は彼らの共同体からもうお金を借りることは出来ない。明らかに、これは相当ひどいことだよ。しかし、不幸なことに、これは歴史上何度も前例があるんだ。
http://forum.paradoxplaza.com/forum/attachment.php?attachmentid=94551&d=1383662512

これで、この小さな拡張の要素はだいたい要約出来たんじゃないかと思う。来週は、無料の要素をすべて見てみるつもりだよ!

Crusader Kings II: Sons of Abraham―開発日記4―パッチ2.0

それじゃあみんな、ぼくたちはCrusader Kings IIの五つ目の拡張; Sons of Abrahamを来週の月曜にリリースするよ。前回の開発日記では、この拡張で追加した様々な要素を見て回ったから、今日はパッチ2.0について話すつもりだよ。通常Crusader Kings IIの拡張をリリースするとき、ぼくたちはパッチで無料要素もいっぱい追加するし、今回も例外じゃない。拡張用に計画されていながら最終的にはパッチに移された要素がどれほどあるか考えると面白くなってしまうよ。だってそれはゲームプレイの核をあまりにも変えてしまうからね。じゃあ、始めようか?

おそらく最大の―結構微妙ではあるけど―変化は、きみが得ることの出来る徴兵の量を減らしたことだよ。とりわけきみの家臣からの。ルールにいくつかの変更がある:まず、きみのde jure首都地域外部からの徴兵は、段階的に小さくなっていく(伯爵領、公爵領、王国、帝国、外部)。ふたつめに、家臣たちは、きみに対して肯定的な評価を持っていなければ、徴兵を送ってくれない(これまでは-25が境界線だった)。他方で、きみはいまや、外国人、とりわけ異教徒から攻撃されていると、つねに大きな評価ブーストを享受することが出来るようになった。つまり、きみの論理的最大値に近い値を徴兵出来るのは通常、きみが攻撃しているときじゃなくて、攻撃されているときということになる。(ちなみに、これは領域全体が脅威にさらされているあいだ、派閥の危険性は薄らぐという意味でもあるよ。)最後に、支配者の軍事才能が、彼/彼女の領地から徴収できる徴兵のサイズに直接的で重要な効果を持っているよ。
http://forum.paradoxplaza.com/forum/attachment.php?attachmentid=94879&d=1384267323

ぼくたちは、ゲームの軍事的側面を改善させるための、完全な新要素も追加したよ;それは「土地の難所(terrain bottlenecks)」だ。これは、戦闘の防御側が時々、開戦前に相応しい土地を見つけるというシステムだよ。この確率は、メインプロヴィンスの土地と、指揮官のスキルに依存している(これ用の新たな指揮官traitもあるよ)。それぞれの戦闘翼は白兵戦フェイズのあいだ、攻撃側が防御側の戦闘翼(彼らの戦闘開始時の人数)よりも多勢で攻撃するのを防ぐために、狭い陣を敷く(narrow approach)かもしれない。なぜこれを追加したかというと、[これを追加したら、]側面包囲されるの(being outflanked)がいまや、もっともっと破壊的になるんだ。とりわけ、もしきみが二つの方向から側面包囲されたり、きみの(壊滅した)中央を通して攻撃された場合は。それにぼくたちは傭兵や聖堂騎士団もぜんぶアップデートしたから、彼らは実際にひとつじゃなく三つの連隊(regiment)を持っているよ(だから、彼ら自身で戦線を埋めることが出来るようになった)。モンゴルとアステカも、多数の、でも数の上では小さい(more but smaller)連隊でやって来るとかね。ほかには?あぁ、そうだ。ぼくたちは軍事AIにWiz(EUIVのAIを改善したMartin Anward)を解き放ったよ。彼がどうできるか、お手並み拝見さ…
http://forum.paradoxplaza.com/forum/attachment.php?attachmentid=94880&d=1384267325
http://forum.paradoxplaza.com/forum/attachment.php?attachmentid=94878&d=1384267321

2.0パッチでの、ほかに本当に良いことと言えば、もちろんIronmanモードの追加さ。Europa Universalis IVと同じくね。これを完成させるため、ぼくたちはIronmanモードでしか獲得出来ない50のSteamアチーブメントを追加したよ。とはいえ、マルチプレイヤーのマスターサーバーは打ち切られるけど。合掌。

さて、知っての通り、Crusader Kings IIをプレイするのはとても楽しく心躍る経験だよね。だから更に必要とされていた悲劇を追加する良い時期だと考えたんだ。だから、いまや女性は出産で死亡する確率がある。即死の場合もあるし、しばらく病身で臥せってからの場合もある。子供も生まれながらにして「病弱(Sickly)」(新trait)かもしれない。これは、彼らが三歳を無事に迎える可能性は低いという意味だよ。驚くべきことに、ぼくたちは単に純粋な悪意からこうしているんじゃないんだ;そうすることによって興味深いゲームプレイの効果が存在するんだよ。婚姻同盟が突如として打ち切られるかもしれないし、きみは後継者が大人になるまで生きていられるか分からない。

キャラクターが改宗すると、いまや彼らは自分の古い信仰に対して寛容になる可能性があるんだ。これらは、両方のキャラクターの評価と、一方のキャラクターの評価に効果を与える新traitなんだ。たとえば、以前異教だった王は、異教徒から評価ペナルティーを受けないし、逆もないんだ。
http://forum.paradoxplaza.com/forum/attachment.php?attachmentid=94877&d=1384267318

まだ忘れていることがあるのは分かるけど、チェンジログを投稿したときに自分で読むことが出来るしね。言うまでもなく、バグ修正、Mod改善もいっぱいあるよ。
それと備忘として、Crusader Kings II: Sons of Abrahamは11月18日リリースだよ。
今回はこれまで。でも、リリース翌日の火曜日には、小生とのライブ・ストリームがあるよ。

Crusader Kings II: Sons of Abraham発売報告

15 Comments T.J. Hafer at 06:58pm October 22 2013

Paradox Development Studioは、Crusader Kings IIの五つ目の拡張、Sons of Abrahamをアナウンスしたところだ。プレイ可能なユダヤ人のキャラクターと、カトリックの枢機卿会へ介入する能力という待ち望まれていた二大要素が、中世の、兄弟を殺して財産を奪うシミュレーターに実装されることになる。海を割って、軍隊を通過させる能力はまだだけど、ほかのはだいたい実装されている。

この拡張の焦点は、Old Gods DLCと対照的に、アブラハムの一神教信仰で、とりわけキリスト教徒、ムスリム、ユダヤ教徒のキャラクターが注目されている。カトリックはいまや枢機卿会のもとで運営される。教皇に任命された九人の枢機卿たちが常時活動する。きみは廷臣を教会のキャリアに合ったように育成し、教皇の良好関係を維持し、選挙資金にお金を投じることによって、このプロセスに介入することが出来るだろう。

教皇が死ぬと、活動中の枢機卿たちが新教皇を選出する。もしきみの教皇が選出されたら、きみは強力な能力を手に入れるだろう。たとえばきみが選んだターゲットに対する十字軍を取得する能力など。枢機卿たちを支配すれば、きみの候補者の一人が教皇に選ばれる可能性を増すだけでなく、ほとんど破門されることがないようにしてくれるだろう。

聖堂騎士団も完全に改良された。サンチャゴのキリスト教騎士団や、ゾロアスター教の不死隊のようなものがいくつか追加されている。きみはいまや、継承ラインにいる面倒な息子を、こういった騎士団のひとつに送ることによって厄介払いすることが出来る。彼はそこでグランドマスターに選出されるかもしれない。軍事的で敬虔なキャラクターは、自分から騎士団に参加するかもしれない。

異端も完全に改良された。独自のメカニズム、宗教指導者、そして彼らが多数派になれば、そこから彼が別れた正統信仰に取って代わる能力。例として、カトリックのカタリ派、これは女性司祭を任命することが出来る。ムスリムの分派は、自分自身のカリフを作る能力を持つことになる。

ムスリムについて言えば、ゲーム中に新たな分裂が導入され、これはスンニ派のキャラクター用のムウタジラ派とアシュアリー派の神学学派の形を取っている。前者は科学的進歩に焦点を当てており、後者はより信仰心や聖法に関心がある。一方を選択すれば、対立する学派を信奉するスンニ派の指導者たちとの仲が悪くなるだろう。

ユダヤの宗教は、867年スタートのハザル汗国によって表現される。そこでは貴族は歴史的にユダヤ教に改宗してきたのだ。ほかの開始年代では、ユダヤ教の指導者としてスタートすることは出来ないが、ユダヤ人キャラクターは様々な宮廷に出現するだろうし、きみの後継者をユダヤ人家庭教師に教育させ、きみの領域を改宗させることは出来るだろう。新たなユダヤ人のdecisionは、主にイスラエル王国の再生と復興に関係している。きみはユダヤ教の大司祭制を復活させる機会も得るだろう。

これらすべては大規模2.0パッチの直後にやって来る。これは開発陣がCK2拡張サイクルの「フェイズ・ツー」と呼んでいるものだ。このパッチは300以上の新たなイベント(いくつかはSons of Abraham DLCを必要とする)、クラウド・セーブ、アイアンマン・モード、そして50以上のSteamアチーブメントを含んでいる。詳細は第一の開発日記で読める。

そしてもちろん、これはCK2の拡張で、きみはPC Gamerを読んでいるのだから、そう遠くないうちの、Paradoxに対する大規模なQ&Aを期待していてくれ。
http://www.pcgamer.com/2013/10/22/crusader-kings-ii-the-something-something-announced/

Crusader Kings II: Sons of Abraham検死報告

やあみんな。ユール祭はもうすぐやってくるし、拡張Sons of Abrahamが出てからもう一週間たったね。ということは、おきまりの――そして多分つれづれに書いた――「検死報告」にちょうどいいということだ。

Sons of Abrahamは特別な拡張だ。というのもこれはCrusader Kings IIの拡張サイクル「フェイズ2」の最初のものだし、ゲームに新たな視点と新鮮な考えで挑んだ新チームによってほとんど作られたものだから(古いチームは別のプロジェクトに移動したんだ)。活力に溢れるGroogy (Henrik Hansson)は枢機卿会を擁護し、素晴らしいものにしてくれたし、Tobias「ザ・ウィッチ・キング」Bodlundはほとんどの新イベントや巡礼を書いてくれた。Martin「Wiz」AnwardはAIに取り組んでくれたし、Alexander Ivannikovはバグを修正して、ネットワーク・コードの改善を開始してくれた。とはいえぼくが完全に干渉しないというわけにはいかなかったから、ぼくはいくつかの馬鹿げたことをコッソリやったりしたよ(邪悪な赤子についてとかね…

興味深いことに、この拡張は実際、キリスト教のゲームプレイに焦点を当てているけれど、大半の注意はプレイ可能なユダヤ教徒に向けれらているように思うし(後知恵だけど、アブラハムの息子たちという名前は、おそらくちょっと誤解を招くものだったかもしれない)、事実きみはユダヤ人共同体からお金を借りて、そのあと彼らを領域から追放することが出来るからね。知っての通り、もしきみがユダヤ人を追放したら、きみは有能なユダヤ人顧問官からの利益を失うことになるし、きみの王朝はお金を借りることが出来なくなるし、長い目で見れば損失だろう。そうであっても、このメカニズムはぼくたちが知る限り、議論の的だったように思う。しかしながら、ぼくはこうしたのが良かったと思う。なぜならこの要素はヨーロッパ史の汚れた部分に注意を向けているし、同時に、ユダヤ人共同体の、教養に溢れ生産的で新進的な精神を強調しているのだからね。

完全に正直に言うと、Sons of Abrahamをデザインしているとき、どの要素をこの拡張に入れるべきで(そして入れられるか!)、どの要素を無料パッチに入れるべきか決定するのはかなり大変だった。これはいつだって大変だし、ぼくはLegacy of Romeを思い出したね。これは、SoAみたいに、(ユダヤ人を計算に入れなければ)新たなプレイ可能集団をアンロックするものじゃなかった。そこには、ぼくたちが本気で取り組んで改善したいものがあったけど、核となるゲームプレイの変化を拡張で行うべきじゃない;そういったことは、すべてのプレイヤーが利用できるべきだと思うからね!とはいえ、枢機卿会は完全な拡張要素だった;これはまったくもって、きみがかかずらうべきことじゃない。でもそれは明らかにきみを有利にしてくれるし、いくつかの面白い新たな選択肢を与えてくれる。対照的に、たとえば、地形の隘路[という要素]はゲームに根本的なレベルで影響を与えるものだから、パッチに回されることになったんだ。

最後に、ぼくたちは数多くのむしろ目立たない要素、たとえば巡礼や宗教イベントなんかをこの拡張に追加した。これはちょっとばかし『キャッチ22』的な状況だよ。だって本質的じゃない要素は――それがどんなに多くても、またその機能がどれほど必要とされていたとしても――魅力的とは言えないし、目を惹くものじゃないしね。でももしぼくたちがそれらをもっと中心的なものにしたら、ぼくたちはそれらを拡張に入れることが出来なかっただろう。ぼくたちがこの難題から引き出したことは、これらか出る拡張は、新たなゲームの領域をアンロックするものか、より目につきやすい(グラフィック的にか、たんに内容のボリュームで)要素かのどちらかだろう。

もうひとつ学んだことは、パッチ2.0の問題含みの立ち上げだった。Paradox Development Studioが成長するにつれて、いくつかのゲームや拡張が同時に開発されるようになって、ぼくたちの品質保証プロセスはオーバーロードしてしまった。それで、ときどき信じられないことに、ぼくたちのベータテスターやQAチームが一週間かけて発見できなかったことをきみたちが10分で発見してしまうなんてこともあった。(だからぼくはオープン・ベータパッチが好きだし、今後も頼りにしていくつもりだよ)ともかく、ぼくたちはQAチームにより多くの人員を雇ったし、ベータテスト・グループの規模も拡大するつもりだ;ぼくたちはバグまみれのゲームをリリースしないし、バグまみれの拡張をリリースしようとも思っていないからね。

そういうわけで、次のパッチ2.0.2に移るけど、これは今のところ、Steamユーザーのオープン・ベータパッチで利用可能だよ(すでにいくつかの問題を突き止める助けとなってくれている)。このパッチの主な焦点は、古いバグと苛立ちの元の修正、対立教皇にかんするいくつかの根本的な問題への取り組み、ユダヤ教をもっと肉付けすることだ。以下がハイライトだよ(完全なチェンジログはベータパッチの投稿にある):

  • 「対立教皇の廃位」の開戦理由の追加
  • 「反王」派閥の追加。指導者は君主の第一称号を簒奪し、対立教皇を廃位し、教皇叙任を許可する。教皇はこれに引き起こされる戦争に介入することが出来る。
  • ユダヤ人の顧問官はいまや特別な技術拡散のイベントを持つ
  • いまやIronmanモードにおいて、ruler designerやmodを加えてプレイすることが可能である(しかしアチーブメントは得られない)
  • 調整された徴兵をより良く反映するために、全般にわたって、イベント出現の軍隊の量を顕著に減らした
  • 「戦場地形の熟練者」のtraitを追加
  • 特別なユダヤ人の建造物を追加
  • 特別なユダヤ人の私兵団を追加

この小さな開発日記をまとめるにあたって、きみもおそらく知っていると思うけど、ぼくたちはこのゲームのGamersGateバージョンのサポートをこのパッチ以降終了することにしたんだ。GGバージョンは維持するのにあまりにも多くの苦労があるし、まともなマルチプレイヤー、みんなへのアチーブメントなんかを持つことが出来なかったしね。とはいえGamersGateのユーザーは失望することはない;ぼくたちは、きみたちのためにSteamキーを準備するため一生懸命働いているから(もちろん、すべてのDLCも含めて)、年末までにはこの作業が終わることを願っているよ!

今回はここまで。きみはここでCK2:SoAのすべての開発日記を読むことが出来る!新たな拡張は1月後半にアナウンスされると思うし、それと同時に出るパッチ2.1はSteam WorkshopとMPマッチメイキング、その他多くのことを要素に含む予定だ。また会えるときまで、きみたちみんなが楽しいクリスマスと幸せな新年を迎えられるように!(そしてぼくたちのベータテスターと、拡張を買ってくれることでCrusader Kings IIの開発を生きながらえさせてくれるみんなに特別な感謝を!)


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Last-modified: 2015-08-31 (月) 23:32:11 (966d)