AAR/アイルランドの伯から

影のアイネ

女王アイネ

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即位直後のステータス。母から継いだポルトガル系の血が容姿に現れた

1130年、アイネは父ドナールの跡を継ぎアイルランド女王として即位する。
彼女は父には及ばないまでも、王に求められるコミュニケーション能力は備えていた。
臣下に対しては常に慈しみをもった態度で接し、交渉相手と積極的に言葉を交わす器量もあった。
謀略についても父譲りの感性を併せ持ち、宮廷の中での身の危険を察知する能力もあった。
一方、逆鱗に触れられた時に激情を露わにする人でもあったという。
その点については父とも母とも似つかぬ彼女のアイデンティティであったと言える。

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父祖達があくまでアイルランド島内で独立伯達を下す戦いを行ってきたのに対し、
アイネはその治世の最初から、グレートブリテン島のイングランド・スコットランド両王家と相対することを念頭に置かなければならなかった。
ただ、ドナールが晩年に対外的な対立関係をつくらず自領の整備に専念したため、アイネは領土拡張の方針を自由に選ぶことが可能だった。

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「温情王」イングランド王イルフィグ。動員兵力1万5千
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「不自由王」スコットランド女王アフライク。動員兵力4千

イングランドとスコットランドとでは王が率いる軍の規模に雲泥の差があった。
イングランドとは婚姻を通じて誼を通じ、その間にスコットランドの領地を切り取って力を蓄え、しかる後にイングランドと対決する、という大方針が決まる。
これは彼女1代で完結する目標ではなく、むしろ彼女の子孫達に宛てたものであった。
が、諸侯を説き伏せ自身への忠誠を確かなものとしたなら、アイルランドの中で足踏みする理由は何もない。
父ドナールが懸念した女性の王への継承に伴う政権の危機は訪れず、アイネは即位からほどなく諸侯の支持を取り付ける。
剣の切っ先はスコットランドへと向けられることとなった。

スコットランドの玄関口

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1132年、女王に即位して2年、アイネはノース海峡を渡り、独立伯が治めていたキャリックを奪う。
キャリックはゲールの言葉でア・ハリッグと名を改められた。
ア・ハリッグを基に、スコットランド南東海岸部のギャロウェイ公爵領を切り取るところからアイルランドのスコットランド侵攻は始まることとなった。
(キャリック→ア・ハリッグのように、支配勢力が切り替わると名前が変わる州がたくさんあるようです。雰囲気が感じられるのは良いのですが、以降はAARを書く上での確認の簡易化のために改名後の名前のみで記述します)

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ギャロウェイ公アンガスの弟ケンティゲン。主君である兄へのopinionが低い

アイネはケンティゲンという男が持つギャロウェイ公爵位の請求権に目をつけた。
ケンティゲンは現ギャロウェイ公爵であるストラスクライド家アンガスの弟であるが、兄と対立し不満を抱いていた。
そこでアイネは祖父の代から三代に渡って王朝を支える宰相ゴーマキャンに命じ、ケンティゲンのもとに使者を遣わせる。
スコットランド領を崩す駒としてケンティゲンを見出し、女王に上奏したのもこの老参謀であった。

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マイケル家の宰相ゴーマキャン
老いてなお交渉能力と兵站管理は全く衰えない

「ギャロウェイ公の、評定の席からも外されたとか」
「兄には兄の考えがあります。私はその場にふさわしくないと兄が考えたのでしょう」
「下世話な話ではございますが…聞くところによると、公は男子と姦通するお人であられるとか」
「根も葉もない噂です」
「しばしば恐ろしいことを口にされて…悪魔が憑いているとも。神に背く御方に公爵が務まりますか」
「…兄は善き公であられる。他所の誰かが口出しすることではない」
「亡き御父君も兄君に対して憂うところがなかった訳ではありますまい」
「………」
「…もし、この世に生まれ出たのが兄より自分の方が先だったのなら、と思うたことはございませぬか」
「………」

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スコットランド王臣下 ギャロウェイ公爵アンガス
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ケンティゲンのギャロウェイ公爵位への強い請求権を利用する

1141年、女王に即位して11年、ケンティゲンにア・ハリッグを与えてアイルランド臣下の伯として迎えたアイネは、ケンティゲンにギャロウェイ公爵位の請求権を主張させ、スコットランドに宣戦する。
動員兵力で大きく勝るアイルランドがスコットランドに勝利し、ダイル・クルエイドをスコットランドから奪取。
目論見通りケンティゲンをギャロウェイ公爵位に即位させる。

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さらに1157年、女王に即位して27年、ナ・ラニーブがギャロウェイ公爵位の慣習的領地であることを主張し、再度スコットランドと戦う。
この戦いからアイネはイングランド王と同盟を結んでおり、9000の兵をかき集めたスコットランド軍に対して、アイルランド9000・イングランド9000の合計1万8000で対決。
スコットランド軍に対して2倍の兵力で戦い1159年には勝利する。
これによりアイルランドからスコットランドへの玄関口を3州得ることとなった。

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(スコットランド王はアフライクの息子マルムアに、イングランド王はイルフィグの息子エンフテックに継承済み)

余談1 他人の請求権を使った領土拡張について

1領や2領しか持たない独立伯とだけ戦ってる間は気にすることもなかったのですが、スコットランドのような王国級の勢力に対して請求権の捏造を繰り返すのは効率が悪いです。
(通常、請求権の捏造では伯爵位の請求権のみを獲得するので1回の戦争で1伯領しか奪えない上、どの戦争の勝利時も停戦は必ず10年間で設定。停戦を破ると威信やopinionに重大なペナルティ)
そのため、ケンティゲンのような公爵位への請求権を持った人間を外部から招聘し、領地を与えて自分の臣下にした上で請求権を使わせ、公爵単位で領地を奪う戦争を起こすのが重要になってきます。
(ケンティゲンの例では結局1州ずつ請求権捏造したのと同じようなペースでしたが…それでもイベント発生までに運が絡む請求権の捏造よりは確実な方法です)

領地を与えて自分の臣下とした後でないと戦争後に対象者が独立してしまうことと、請求権を使わせて奪取する爵位が自分の主要称号より小さいランクでないと、戦争後にやはり独立してしまうことに注意が必要です。また、ほとんどの領地称号は男性に対してしか与えられません。

領地を与えたり、請求権を使わせて戦争した直後は対象者は自分に対して深く感謝するので、時間制限付きですが大きなopinionボーナスが自分に対して発生します。
大抵の場合このボーナスが効いてる間は領地を持った対象者による反乱の恐れなどは無いでしょう。
ただし、opinionボーナスが切れた後だったり、相手か自分が死んで他の人物が爵位の保有者になった時には注意。
特に自分と領地を与えた臣下の文化が違っていると、自分に対して異国人であることのopinionペナルティがつきます。
同文化の臣下よりも反乱のリスクが少し増えるのを留意しておく必要があります。

アイルランド島の中では配下の公爵が力を持ちすぎないよう、彼らの領地は全て2州(直轄地は1州)だけとなるよう管理していました。
しかし、ケンティゲンについてはスコットランドから領地を早く・多く切り取るのをとにかく優先したので、彼は3州を全て直轄地で保有する公爵となりました。
アイルランド王国臣下の中では頭一つ抜けた軍事力を持つことになったので、反乱を起こされた時のリスクも少し気になるレベルになっています。

継承

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アイネは女王に即位してから32年の1163年に肺炎を患い、末子の長男キャスニオに跡を託しこの世を去った。
71歳と長寿の女王だった。
晩年に体に浮かび上がったシミは、戦場で果てた数多の人々の怨念にかかったのだと言う人々もいた。
コンホバル王朝第2代女王アイネについて語る資料は少なく、領土拡張の成果も父王ドナールと比べると規模は劣る。
しかしながら、父王から継承した統一アイルランドで目立った反乱も起こさずに統制しきり、スコットランド・ウェールズに足を踏み入れて次代への足がかりとしたことの意義は決して小さくない。

余談2 ウェールズへの足がかり

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スコットランド方面と比べると書くことが少なかったので省いたのですが、ウェールズ方面にも足を伸ばしています。
1144年にセントジョージ海峡を渡った先にあるデュフェッドの請求権を捏造し、ウェウールズ人の独立伯から奪っています。
1164年に次代アイルランド王キャスニオのもと、デュフェッド伯に任じたダハイバース公爵位への請求権を持つ人物を擁立、グラモルガンを奪取し公爵に即位させています。
スコットランド方面でケンティゲンを後援してギャロウェイ公爵に就かせたのと同じようなパターンです。

次回 毒殺王キャスニオ

年表

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添付ファイル: file年表2.png 19件 [詳細] file年表.png 18件 [詳細] fileck2_1157野戦3-min.png 20件 [詳細] fileck2_1164ウェールズ-min.png 18件 [詳細] fileck2_1162継承-min.png 20件 [詳細] fileck2_1159地図-min.png 20件 [詳細] fileck2_1159ケンティゲン病死-min.png 19件 [詳細] fileck2_1157野戦2-min.png 19件 [詳細] fileck2_1137ケンティゲン-min.png 21件 [詳細] fileck2_1137アンガス-min.png 19件 [詳細] fileck2_1136ゴーマキャン-min.png 19件 [詳細] fileck2_1132ア・ハリッグ侵攻-min.png 19件 [詳細] fileck2_1131ケンティゲン-min.png 18件 [詳細] fileck2_1131アイネ.jpg 21件 [詳細] fileck2_1130マップ-min.png 21件 [詳細] fileck2_1130イルフィグ-min.png 22件 [詳細] fileck2_1130アフライク-min.png 20件 [詳細]

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Last-modified: 2016-11-16 (水) 12:23:51 (249d)