AAR/オートヴィル家をもり立て隊

シビル (後編)

1236年 (35歳)

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シチリア王ウィリアム3世: 神のご加護と皆の協力によって、オートヴィル朝をこのように早く再興できた。ありがとう。
シチリア王妃シビル: (あら…?なんだか、夫の顔がやつれているような…)
あなた、早速ですが、マウレタニア(Musaid)がカスティリャのレオンを求めてジハードを宣言しています。
シチリアとして、どう対処しますか?

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: 即位したばかりだ。国の態勢を整えたい。
まず、司教の叙任を教皇ではなく私が行うようにしたい。
君はどう思う?
: ええっ!?…反対です。
教皇に睨まれたくはありませんし、歴代の教皇が進めてきた教会改革のためにも、教皇による統制は必要だと思います。
: そうか…。まあ、議会に諮るだけだ。
: あの…、カスティリャへの援軍は?
: 出さない。
: わかりました…。
では、私がプッリャ公としてチュートン騎士団を招いて参戦します。
: 好きにしなさい。

1237年 (36歳)

: …あの後、議会は国王による叙任を認めてしまった…。
それにしても、マウレタニア軍の数が多い。
カトリック側の参戦はイベリア半島の諸国のみ。
5千のチュートン騎士団を足しても敵には及ばない…。

: くっ、決戦で敗北…。もうだめね。
またしても、カトリック勢は結束して決戦に臨むことができなかった…。
宰相: 我が君、大変です。
ビザンツ帝国が、我がシチリア王国内のバーリを求めて神聖ローマ帝国に宣戦しました!

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: ジハードでのカトリック側の劣勢を知って、好機と踏んだんでしょうね…。
レッチェに続いて、1つずつシチリアの領土を奪っていくというわけですか。
しかし、レッチェの頃とは違い、今はゲルマンの後ろ盾がある。
アルプスを越えて援軍がやってくるまでは、決戦は避けるようにしましょう。
バーリは夫が長年治め、今は我が国の首都となっています。
死守しなければ。

: わ、我が君!
: 今度はどうしたのです?
: ベネヴェント公が所有するナポリを王が没収しようとしたところ、ベネヴェント公がこれを拒否し、内戦となりました!

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: あ…、あなた!
ベネヴェント公はあなたの甥ですよ。
亡きアルマン卿の長男です。
: ベネヴェント公爵領は4プロビに渡り、最大勢力だ。
無視できん。
: いきなり領地を取り上げるだなんて。
それでは、あのラインハルトと同じではありませんか!
: 君は分かっていない。
国をひとつにまとめるには、王が強い力を持たなくてはならん。
: ビザンツが攻めてきた、この時期に!
: この時期だからこそ、ベネヴェント公も従うと思ったのだがな…。
まあ、戦うだけだ。
君も援軍を出してくれるんだろう?
: …仕方…ありません…。

――――――――――――――――――――――――――――

: 反乱軍は難なく撃破…。
問題はビザンツ帝国よ。
ゲルマンからの援軍の到着が意外に早く、バーリを防衛するどころか、逆にこちらがレッチェを包囲している。
お父様の遺訓に従って、評議員たちを偵察としてビザンツの領土に派遣しているおかげで、対岸の様子がよく分かるわ。

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: 我らプッリャ軍は、まだレッチェに行くべきではないわね。
対岸の敵軍を誘い込んだ後で…。
いけー!

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: …勝った!
対岸には、まだ敵軍がいる。
あれらが全て合流した上で襲い掛かってきていたら…。
こちらも、まだ後ろに8千弱の援軍がいるとはいえ、危なかったでしょうね。

1238年 (37歳)

: あの決戦のおかげで我が方の優勢が定まり、講和が成立して完全勝利したわ。
…神聖ローマ帝国には大きな借りが、いいえ、大きな恩を受けたことになる。
思えば、ビザンツに少しずつ削られて消滅するのではなく、シチリア王国としての形を保ったまま神聖ローマ帝国の傘下に入ったことは、幸運だったと言えるわ…。

1240年 (39歳)

: 長く続いた内戦も終わった。
でも、複雑な気分…。
ベネヴェント公ウィリアム3世は投獄されてしまった。

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: 世が世なら、ベネヴェント公こそが国王となっていたはずなのに…。
その後領地は全て没収され、夫は手に入れたナポリに首都を戻した。
そして神聖ローマ帝国では…。

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: ラインハルトの暴虐に対して反乱し、その後ブルゴーニュ公となったフィリップが、公爵称号を取り上げられて1プロビの伯爵に転落してしまったわ。
現在の皇帝ヴォルフラムは、フィリップのおかげで帝位につくことができたというのに…。
なんてひどい。

1241年 (40歳)

: カトリック勢はマウレタニアに敗北。
レコンキスタは大きく後退したわね…。

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――――――――――――――――――――――――――――

弟・タンクレード: 姉上、ご挨拶に参りました。
: あら、どうしたの?
: この度、ベネヴェント公爵を授かりました。
任地へ赴くので、お別れを告げに来たのです。

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: まあ…、まあ!それはおめでとう。
あなたは長年、密偵頭として本当によく頑張ってくれたわ。
あまりに頻繁にコンスタンティノープルから技術を盗んでくるものだから、策略15は表向きで、本当は30くらいあるのを隠してるんじゃないかと疑ってたのよ。
: ははは、そこまで絶賛されると照れますね。
: それに…、あなたの言葉がきっかけで、長年の鬱病の苦しみから解放されたのよ。
いくら感謝しても足りないわ。
: 懐かしいですなあ、エルサレムへの十字軍。
あれから12年も経ったのですね。

――――――――――――――――――――――――――――

: 長男オズバーンの成人も近い。
結婚相手であるハインリヒ陛下の妹は、今どうしているのかしら。

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: うっ…、同性愛者!?
これはいけない。
申し訳ないけれど、婚約を破棄しましょう。
…夫にもひとこと告げておいたほうがいいわね。
弟を公爵に引き立ててくれたお礼も言わなくては。
そういえば、首都がナポリに移って以来、会うのは久しぶりね…。

: 君か…。何の用かね?
: (顔が、以前よりも一層やつれている…?)
あなた…、最近はよく眠れていますか?
: …なかなか眠りにつくことができん。
ま、王として激務をこなしているのだ。仕方なかろう。
: いえ、それは大事なことですわ。
私も昔は、女の身で領主となった重圧から、なかなか眠れませんでした。
あなたも同じ病気なのかもしれません。
: …私は鬱病などではない!君とは違うんだ。
: ですが…
: もう、下がりたまえ。

1242年 (41歳)

: 長男のオズバーンが成人したわ。

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: ちょっと乱暴者に育ってしまったけど。
でも、ハインリヒ陛下も慈悲深さだけでなく、勇敢さを兼ね備えていた。
国をまとめきれない弱気な王になるよりは…。
長男・オズバーン: 母上、早速ですが、私にプッリャ公爵領の家令を任せていただけませんか。
: ええ、あなたには十分その資質があるわ!
頼もしいわね。

: さて、結婚相手を誰にするか…。
ん!ビザンツ帝国内のアドリアノープル公爵を11歳の少女が務めている。

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: ほーう。
この姫との間に子ができれば、戦わずにビザンツから領土を奪い取れるというわけですか。(Ambitious)
: すぐに使者を!

――――――――――――――――――――――――――――

宰相: 王妃様、た、ただいま戻りました…。
: どうしたのです?ずいぶん帰りが遅かったですね。
: それが…、婚約自体は、あちらの摂政にも姫君ご本人にも承諾していただきました。
数日滞在した後、帰ろうとしたところ…。

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: 暗殺…!?
: はい…。
: なるほど…。
ビザンツとしては領土を敵国シチリアに取られるのは避けたい。
公爵家の他の人間にしても同様でしょうからなぁ。
やりますねぇ!
: な…、何を不謹慎なことを!
…とはいえ、確かにビザンツを刺激しすぎる婚約だった…。

: ならば、次はビザンツの少し北にあるガーリチ公国内のトルキ伯爵領を治める、13歳の姫にしましょう。
これなら…。

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1244年 (43歳)

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: 夫・シチリア王ウィリアム3世が、病による衰弱の果てに逝去。47歳だった。
鬱病を認めず、過労で倒れるまで政務を続けて…。
国王とは、そこまでしなければ務まらないものなのですか…?

王母シビル: そして、長男のオズバーンが即位。

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: 息子は昔から腕白だったけれど、最近は冷酷ともとれる言動が目立つようになった。
心配だわ…。
…けれど、王妃・プレドスラヴァもいる。
彼女を含めた周囲の人間が王を補佐すれば…。

1245年 (44歳)

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: マウレタニアが再びカスティリャにジハードを!
でも今度は勝てそうね。

: そして、王妃が身ごもったわ。
父親になれば、あの子も多少は人情が芽生えるでしょう…。

1246年 (45歳)

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: …王妃が、姫を出産直後に死去…。
: 母上…、トルキ伯爵家との取り決めにより、生まれた子はトルキ伯としてあちらで養育されることになります。
: ええ…、そうだったわね。あなたもつらいだろうけれど…。
: …つらくなど…。

1247年 (46歳)

: マウレタニアのジハードを阻止したわ。
今回は大勢のカトリック諸侯が援軍を出してくれたおかげね。
でも…、勝敗が諸侯の気まぐれで決まるのならば、前線に送られる将兵たちが気の毒だわ…。
…ん?

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: ちょっと、オズバ…、陛下!
何をしようとしているのです!?
: マウレタニアは敗戦で勢いを失っています。
今こそ、アタックチャンス!
: 時機を逸しています。
戦争を仕掛けるなら、ジハードの最中に横面を殴る形でなければ…!

1249年 (48歳)

シチリア王国宰相: …陛下が外征中ゆえ、王母様にご報告します。
: どうしました?
: トルキ伯としてあちらで育てられていたハドウィス様が…、暗殺されました。
: ええっ!?
3歳の…、おさな子を…。
: ご心中、お察しします…。

: 私のせいだ…。
最初の婚約者、アドリアノープル公もそう。
血を流さずに領土を手に入れようと欲張った結果、あちらの家に余計な争いを生んでしまった。
私も、ラインハルトや夫と同じね…。

――――――――――――――――――――――――――――

: 王母様!
: 今度は何ですか?
: ボローニャ市を盟主とした勢力が、皇帝ヴォルフラムに対して独立戦争を起こしました!

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: なぜ、シチリアが反乱側に…。
: おそらく、陛下も独立派に入っていたのではないかと。
: 仮に独立できても、シチリア単体ではビザンツに対抗できないわ。
…今度こそ、シチリア王国が解体されるかもしれない…。

1250年 (49歳)

: マウレタニアへの聖戦は失敗。惨敗ね…。
: 母上、ただいま戻りました。
: ボローニャが独立戦争を。
: 知っています。
今は援軍を出そうにも出せません。
静観します。
: (あなたも派閥に入っていたんでしょうに…)
あなたの娘、ハドウィスが…
: …それも、聞きました…。

1251年 (50歳)

: 去年からフランスが皇帝側についたことで、それまで優勢だった独立派の戦勝点がマイナス47まで落ちた。
しかしこの局面で、スカルポン家が帝位を求めて新たな反乱が発生。

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: 皇帝派が割れたことで独立派は息を吹き返し、皇帝派は2つの反乱どちらに対しても劣勢となったわ。

1253年 (52歳)

: 戦争は終了。
イタリア諸国は独立し、神聖ローマ帝国はホーエンシュタウフェン朝からスカルポン朝へと移った。

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: ちょうど20年前の反乱のおかげで即位できたのに、その後恩人のフィリップの公爵位を没収するなどの専横を見せたヴォルフラムが、ホーエンシュタウフェン朝の最後の皇帝となったわけね。
…それにしても、あの子はシチリアをこれからどうするつもりなのかしら…。

1256年 (55歳)

: 聖戦だ。

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: 強大なアイユーブ朝のトリポリタニアへ!?
おやめなさい!
ハインリヒ王と同じ失敗をするつもりですか。
: トリポリタニアが手に入れば、シチリアは独力でもやっていけます。
アイユーブ朝がエルサレム王国と戦っている今こそ。
: 26年前、アイユーブ朝は十字軍で大きく傷ついていたにも関わらず、シチリア軍を退けたのよ…。

1260年 (59歳)

: やはり、シチリアの遠征は失敗し、息子オズバーンは莫大な負債を抱えてしまったわね。

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: ただ、これはあの子の手綱を締める良い機会でもある。

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: 陛下、プッリャが資金を援助しましょう。
: 母上…?
: その代わり、あなたの直轄地・バーリをプッリャ公爵領に組み込みます。
: む…。
: そして、皆の前で約束してください。
二度と無謀な外征はしないと。
: …分かり、ました…。

――――――――――――――――――――――――――――

: それにしても、あの子はいつの間にこんなに子供を作っていたの…?

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: 8人のうち4人が庶子…。
私の父・ロジャーは庶子の家柄であることに悩み、婿取り婚まで画策したというのに…。
もう…、あの子は私の子ではないわ…。

1261年 (60歳)

: 教皇がアンダルシアへの十字軍を宣言。
長年苦しめられてきたマウレタニアへの反撃が、ようやく始まるのね。

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: アンクティル、アンクティルや。
次男・アンクティル: はい、母上。

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(現在23歳。上の画像は18年後の状態です。撮り忘れていたので)

: シチリアの方針はまだ聞いていませんが、プッリャ公として十字軍に参加します。
あなたが行きなさい。
: はい。
: この戦争で、あなたの経歴に箔をつけておきたいの。
そして、もし、王が今後も無謀なふるまいをするようならば…、プッリャとバーリはあなたに譲ります。
: それは…、兄上と対決しろということでしょうか?
母上が常々おっしゃっている「オートヴィル家をもり立てよ」という言葉に反しませんか?(Content)
: 対決しろとまでは言いません。
王の暴走の歯止めとなってほしいのです。
: …分かりました。
では、出征の準備に取りかかります。

――――――――――――――――――――――――――――

: ハインリヒ王、ラインハルト、夫・ウィリアム…。
多くの先人の姿を見てきたというのに、私は子供の育て方を間違ってしまった。
王に必要な資質とは、覇気や頼もしさではなく、寛容と忍耐だった…。

: ハインリヒ陛下…。
やはり、あなたこそが理想の君主。
あちらで出会ったら…、真っ先にお詫びしなければ…ね…。

――ハインリヒの霊魂はすでに彼方へ飛び去り、シビルの声は届かない――

: 母上、出港の準備が整ったので、ご挨拶に参りました。
: ………
: …母上?

60歳で死去。
鬱病に苦しんだ前半生は、エルサレム十字軍をきっかけに大きく変わった。
それでも全ての苦悩から解放されることはなく、自身の欲望の罪深さに打ちひしがれることも多かった。
ただ、十字軍以後は詩を吟じつつ庭の手入れを楽しみ、その私生活は総じて穏やかであった。

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Last-modified: 2017-12-06 (水) 08:46:25 (9d)