AAR/フレイヤの末裔
AAR/フレイヤの末裔/アンラウフ王(完結編)

幕間「視線」

「団員には18歳から50歳までの男子のみを認める」
「参入を希望する者の氏族を問わない」
「勇気と武力ある者の挑戦に背を向けてはならない」
「全ての団員は兄弟であるものとして復讐を果たさねばならない」
「どれ程絶望的な状況でも、決して恐怖を言葉にしたり、怯えたりしてはならない」
「遠征によって得られた利益は、小さなものも大きなものも、全て団のものとして扱い、違反者は追放刑となる」
「何か新しい報せや情報を得た時、その真偽やその後の行動について勝手な判断をしたり、無用に広める事をせず、パルナ・トキの判断を仰がねばならない」
「団員は城砦に妻や恋人を持つ事は許されないが、城砦から三日以上離れてもいけない」
「団員が団員の父や兄弟といった近親者の殺害に関与し、それが発覚した場合、パルナ・トキが裁断する。これには如何なる反論も認められない」

彼らはこの掟を遵守し、その城砦で生活した。夏が来る毎に遠征に出て、名誉を勝ち取って帰った。
かの時代では屈指の、偉大な戦士団として語られた。彼らこそ、「ヨームの戦士団(ヨムス・ヴァイキング)」として知られる者達であった。

――『ヨムスヴァイキングのサガ』16章

Hafridアイコン.png「我らインリングは、あのアンラウフ王の服属戦争以来、3度に亘ってフローニのデンマークを試し続けた」

Hafridアイコン.png「エーシルとヴァニルの兄として、フローニが『フロージの平和』を担う大器足るかを、幾度もの挑戦によって測り続けた」

Hafridアイコン.png「アンラウフ王は遂に倒れたが、その最期まで我らを手放す事は無かった。そして、その強靭無比なる意志は、確かにその子・カルルに継承された」

Hafridアイコン.png「聴くが良い全てのノルドよ。カルル王が如何にしてノルウェーで血斧を揮い、その頭上に幾つの極光が閃いたのかを!」

Hafridアイコン.png「その雄叫びがどの様な響きでスカンディアの果てに響いたのかを! そして、またもインリングを許した、その愛の大なるを知る時が来たのだ!」

Hafridアイコン.png「氏族の長としてハフリドが宣言しよう! インリングの双子の氏族、フローニのカルルは、我らの新たな王に相応しい!!」

Hafridアイコン.png「双子の争う時は終わった、喜びの春を始めよう! 全てのノルドよ! 全ての冠を戴くべき、新たな王の訪れを祝うのだ!!」

 インリングの新たな当主・ハフリドの演説と、それに歓声を上げる臣民達に、カルルは思わず苦笑いした。
 叛乱が終わった時、インリング家は総じて処刑か追放刑となるであろうと、カルルも含めた誰もが考えていた。しかし、「叛乱首謀者・スクーリから剥奪した大族長位はその姪のハフリドに与え、スクーリはハフリド下の族長とするべき」とリンダが進言したのだ。

Karlアイコン.png(大族長にしてやった以上、フローニに不利な演説はしないだろうと思っちゃいたが……)

Karlアイコン.png(なるほどな……その言い分ならフローニとインリングの両方への体面が保てるわけだ)

 元々、インリング最大の有力者はスクーリである。ハフリドはヴェストランデ大族長、つまりインリング家の新当主となったは良いが、スクーリという爆弾を足元に抱える事になったのだ。リンダはハフリドをフローニに頼らざるを得ない立場に置く事で、インリング内に亀裂を作り、制御する事を提案したのだ。王家としての歴史の浅いフローニ家としては、インリングの伝説的な高名さにあやかりたいのが本音ではあったし、これは願ったり叶ったりだ。
 ハフリドはこの演説で後ろ盾であるフローニ家の王権を認めながら、氏族内の反感を買わない様に言葉を選んでいる。しかも、カルルの武勇を強調する事で、「アンラウフ王の様な臆病者ではない」という事もそれとなくアピールする強かさ。この日の為に入念に準備したのだろう。

Karlアイコン.png(女ってのは恐ろしいもんだな……)

 階級の別なくこの戴冠式に集った臣民達に、カルルは勇ましく大斧を掲げて威を示す。歓声が一際大きくなる。父ほどではないにしても、やはり武の才に乏しいカルルは実際の戦闘で大した活躍をしたわけではなかったが、「フローニ朝の王が初めて戦場に出た」という事実がデンマークにとっては重要だった。フレイヤもアンラウフも、それぞれに理由は違っていても戦場に出る事のない王だったが、ノルドは王にも戦士である事を求めていた。カルルが初めてそれを果たしたフローニ王なのだ。

「陛下、戴冠おめでとう御座います。フレイヤの騎馬の如く戦場を駆けたと聞きましたが、成程、精悍でいらっしゃる……」
「御慶び申し上げます、カルル陛下。我がラーデ氏族、インリングと共に今こそフローニに忠誠を誓いましょう」
「北方諸島王国の辺境にも陛下の勇名は轟いて御座いますぞ! いよいよノルドが一つとなる時代が来るのですな!!」

 北方世界(ノルド)全てから集まった首長・族長(ヤルル)が、カルルに忠誠を示そうと次々貢物と共に壇に上り、頭を垂れる。カルルはそれに鷹揚に応じる。悪い気分ではなかった。臆病な父を、やはり腹のどこかで軽蔑しながら育ったカルルにとって、自分が玉座に座った途端に、父の得られなかった忠誠と歓声がフローニに集まりつつある事が愉快だった。
 そんな祝賀の場に、金貨一枚の貢物も持たずに現れた一団があった。

Palnatokeアイコン.png「王たる者の名が"カルル"とは……当に、新たな時代を感じさせますな」

 「彼ら」が王の前に跪くと、歓声に沸き上がっていた臣民達が、しん、と静まった。剛胆自慢のノルド達が、「彼ら」に圧倒されて息を呑んでいた。
 「彼ら」は全員が完全に武装していた。そして、鎧から露出した顔に、腕に、足に、一人の例外もなく、身体のどこかに、或いは到る所に、恐らくは鎧の内側にはより夥しく、「戦傷(名誉)」を負っていた。その様態が、「彼ら」こそ、この場にいる他のどのノルドよりも修羅場を知る、超一流の戦士達である事を示していた。

Lindaアイコン.png「名乗りなさい」

 他のノルド達同様に、彼らの威容に呑まれていたカルルに代わって、リンダが命じた。「彼ら」の長と思しいノルドが跪いたまま顔を上げ、それに応じる。

Palnatokeアイコン.png「パルナトケと申します。新たなフローニの王を一目拝謁したく、ヴォルガストより馳せ参じました」

Lindaアイコン.png「氏族は」

Palnatokeアイコン.png「御座いませぬ。このパルナトケ、生まれはフュン島の自由民(カルル)に御座いますれば」

 あっさり言ってのけたパルナトケの前に、大振りのサクス(スクラマサクス)を抜き放って飛び出したのは北方諸島王国の大族長・ガリンダスだった。
 辺境の大族長(ヤルル)であるが、当代屈指と言われるノルド戦士にして、次代元帥の呼び声も高い武人である。

Galindasアイコン.png「無礼者!! 自由民(カルル)の分際で族長(ヤルル)の如く武装し、王の御前に割り入ろうとは命が要らぬものと見える!」

Galindasアイコン.png犠牲祭(ブロット)の供物とするべくもなし! この場で首を差し出して詫びるが良い!!」

 風を巻いて振られるサクスが、ガリンダスの予告通りにパルナトケの首を刎ね飛ばすかと思われた時、しかし、響いたのは強烈な金属音であった。
 パルナトケ率いる一団の一人が、二人の間に割って入り、槍の柄でガリンダスの一刀を受け止めたのだ。ざわめきが起こる。それは、その槍使いが何者であるかを見抜いた者達から始まったざわめきだった。数瞬を置いて、「トールギルだ!」という声が幾つも上がる。それが、その男の名だった。

Thorgilアイコン.png「……ガリンダス殿、このトールギルの氏族に免じて御鎮まり願いたい。王は『我々』を知る必要がある」

Galindasアイコン.png「トールギル……!? 貴様、リューリク家のトールギルだというのか!? 馬鹿な……!」

 それは異様な光景だった。東方ノルド人(ヴァリヤーグ)の大氏族・リューリクの末裔が、自由民(カルル)の従者の如く振舞っているというのだ。ノルドの常識では考えられない事だった。
 そこで、カルル王が立ち上がった。興味と畏れを威厳で堪えた、硬い表情をしていた。

Karlアイコン.png「成程……噂には聞いていた。バルトの南岸に砦を築き、オーディンとトールに身命を奉げた戦士達とは、お前達か」

Palnatokeアイコン.png「然様、我ら『ヨームの戦士団(ヨムス・ヴァイキング)』。『フレイヤの末裔(フローニ)』に御目通りが叶い恐悦至極に存じます」

Karlアイコン.png「……身分の別無く、戦士としての実力と信仰の強さ、それを他の戦士に認めさせる事で"長"を定めると聞いていた。それも真であった様だな」

Palnatokeアイコン.png「少々異なりますな……信仰の強さとは、口では幾らでも偽れるものでありますれば……我らは武によってそれを測るのみに御座います」

 全く恐縮した風も見せずに、パルナトケはニヤリと笑って見せた。カルルをよろめかせようと、烈風の様な闘気を叩きつける、獰猛な笑みだった。
 後退りそうになるのを堪えながら、カルルも何とか笑って見せる。インリングの建前とは違う、彼らは本当にフローニの王を試しに現れているのが判った。

 ――武力こそが信仰。加護ある者なれば、怯むなかれ――

 パルナトケの眼はそう言っていた。

Karlアイコン.png「どうだ? 俺は眼鏡に適ったか?」

 沈黙。カルルの頬に冷や汗が垂れる。パルナトケが立った。その腰には、トールの鉄槌(ミョルニル)を模したと思われる槌が結われていた。
 それを解き、握り込むと、彼の咽喉の奥が遥かな神話の時代に繋げられたかの様に、深く、深い声で、語り始めた。

Palnatokeアイコン.png「……『我々』は、この時を長らく御待ち申し上げておりました。風化した『フロージの平和』が取り戻される時を」

Palnatokeアイコン.png「『我々』は幾度も挑戦し、幾度も敗北し、幾千の冬の果て、幾万の死と滅びの中で、尚も歴史が書き直される事を信じ……」

Palnatokeアイコン.png「『黄金の力(グルヴェイグ)』の秘術を繰り返し…… それが、実るのを待ち……」

Palnatokeアイコン.png「それが魔女の御業と知るとも、滅びの冬は余りに寒く、余りに耐え難く……!」

 落雷の如き轟音が、群集を震え上がらせた。パルナトケがその豪腕を振り上げ、満身の力で槌を地に打ち付けたのだ。

Palnatokeアイコン.png「ハールを、トールを、ロキの如く欺いて…… しかし、遂にこの時は来た……!!」

Palnatokeアイコン.png「……フレイヤの末裔、フローニのカルル! 『我々』はこの時代を待っていた!」

Palnatokeアイコン.png「汝らの母に誓われよ! 今度こそが最後なのだと! ノルドは、エーシルとヴァニルは、『神々の宿命(ラグナレク)』に勝利するのだと!!」

 パルナトケが、トールの鉄槌(ミョルニル)をカルルに突きつける。群集には混乱が広がっている。この男は何を言っている……?
 しかし、この戦長の様子に、カルルは却って落ち着き始めていた。この男や、この戦士達も、つまりは他のノルド達同様に、「全てのノルドを導く者」である事を求めている。
 ……いや、この男は言葉こそ難解で不遜だが、彼らこそ誰より強く、自分にそれを求めている事が解ったのだ。

Karlアイコン.png「我が氏族の母にして、女神なるフレイヤの名に、ノルドの勝利を誓おう」

 カルルとパルナトケの視線がぶつかり合う。「口では幾らでも偽れる」というこの男に、カルルは言葉以上のもので応えなければならなかった。それはこの場限りの誤魔化しで許されるものではなかった。カルルは、この誓いの言葉の後に、それを行為で示さねばならない事を理解していた。
 父が自分に"自由(カルル)"の名を与えたのは、争い続けるノルドの戦士(ヤルル)達を憎めばこそだったろう。しかし、この名に甘える事は許されない。彼らは、そしてノルド達は、自分に決してそれを許しはしない。カルルがしたのは、その期待に"戦女神(フレイヤ)"の名で応えるという誓いだった。

Palnatokeアイコン.png「結構。然れば、我らは全ノルドの敵を打ち砕く、トールの雷霆となって戦いましょうぞ」

 パルナトケは王に背を向ける。そして、余りの不遜にまたも色めき立つ他のノルドを余所に、彼の戦士達を率いて、整然と退場した。
 背を向けながらも、彼らが自分を見続けているのをカルルは感じていた。きっとどこにいても、彼らはカルルの戦いを見ているだろう事が、理解できた。

Karlアイコン.png「へ……見てやがれってんだ」

 呟くカルルの脳裏に、父・アンラウフの今の際の様子が思い出されていた。父は、姉に監視されているという妄想に怯えていた。「見られる事」の恐怖に――

Karlアイコン.png(まさか、な……)

 元より、カルルは王に生まれついている。スカンディアのどこにも、ノルドの目から逃れられる場所などないのだ。
 カルルはもう一度向き直って、新たな時代に期待を膨らませる臣民達の視線を浴びながら、妙な符合を振り払った。

 誰も、ノルドの"帝国時代"が始まる事を疑っていなかった。

カルル王(前編)1.13.939~

ヨムス・ヴァイキング

 カルル以降のノルドの歴史に於いては、先ず語らねばならない者達がいる。
 「彼ら」がヴォルガストの山奥に「出現」したのは932年、アンラウフ王に対する族長達の最後の大反乱が始まったばかりの頃である。

ヨムス・ヴァイキング.png

 そう、ヨムス・ヴァイキングである。ヨムスボルグという秘密の城砦を築いた彼らは「オーディンとトールの使者」を自認し、彼らの神々を信仰する全ての者の為に戦うと宣言したのである。彼らはノルド戦士の中でも特に強靭で信仰に篤い者達の集まりで、(維持費は要求するが)報酬を求める事無く、異教と戦うノルドの兵士として、ノルドの神々を信仰する国家である限りは相手を選ぶ事無く手を貸し、如何なる理由に於いてもノルドの神々を信仰する者とは戦わなかった。
 これは、デンマークが3大寺院を支配下に置き、スカンジナヴィア統一が目に見えて来た時期である。アンラウフの覇業と、彼らの出現は無関係ではなかっただろう。
 アンラウフ王最大の功績は、ヨムス・ヴァイキングが立つべき時代を作った事……なのかも知れない。

 彼らの長は「戦長(ウォーチーフ)」と呼ばれ、如何なる血統にも束縛されず、全ての団員の選挙によって決められる。初代戦長・パルナトケは、何と族長階級(ヤルル)ではなく自由階級(カルル)であったらしい*1
パルナトケ.png

初代"戦長"パルナトケ。ゴートランド族長・オタールの子孫であるとか、ウェールズの伯爵家の出身であるという伝説もあり、何かと出自に謎の多い人物である。

リンダの口付け

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 前稿でも少し紹介した通り、カルルという人物は王としての能力を余り期待されないまま戴冠した。
 戴冠式は940年の4月、既に鎮圧の果たされつつあったインリングの乱が決着してからの事だった。
 鎮圧されたとはいえインリングからフローニに向けられた憎悪が消えてなくなった訳ではなく、デンマーク国内が不安定な状態である事に変わりはない。
 親分肌で嫌われる性格でもなかったが、政治力もそれなりで、特に武勇に長けていたわけでもないカルルの治世に、家臣達は混乱が続く事を予想していた。

 にも関わらず、彼がフローニの歴史において最も注目される人物の一人になり得たのには、偏に彼の伴侶である王妃・リンダの存在があっての事だろう。
 彼女はカルル戴冠直後に語り部(ロースピーカー)*2に任命されており、女の身でありながら例外的に民会(ティング)への出席も認められていたという。

リンダ妃.png
 リンダ妃の功績は大きく三つ挙げられる。
 一つは、彼女自身の人気の高さを王の評判に結び付けるイメージ戦略を採り、実際にカルル自身が王として認められるまでの期間を稼いだ事。
 次に、「語り部」の職権を最大限に活用し、ノルド信仰の革新の為に様々な伝承・記録を収集した事。
 そして何より、カルルという人物を掌握し、教育し、その野心と能力を高めさせた事である。

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 アンラウフの没後、戴冠式を目前に控えた頃に、ある家臣(それはストール氏族のラグナルという人物で、アンラウフ王の代からデンマークの暗部の任務を請け負っている人物であった様だ)がカルルに「これ以上の領土を求めれば国内の混乱は広がるばかり。アンラウフ王の妄執の産物である帝国化は見送るべき」と進言した。カルル自身も、「父の様に叛乱への対処に忙殺される人生は御免だ」と考えていた様で、その言葉に肯定的な返答をしている。
 それを知ったリンダ妃は激怒した。玉座に腰を下ろそうとしたカルルに平手打ちを食らわせ、「何のつもりでそこに座ろうというのか!」と一喝したという。思わず尻餅をついたカルルを見下ろして、リンダは大いに叱責した。

Lindaアイコン.png「陛下、貴方は先王陛下がどの様な御心持ちでそこに座していたのかを御考えになった事がないのですか?」

Lindaアイコン.png「アンラウフ様は終生、『臆病者』と呼ばわれて、その汚名を払拭する為に、フローニの威を示さんとし続けられていたのですよ?」

Lindaアイコン.png「アンラウフ様が実際に言われる通りの臆病者であったならば、臆病者の子・カルルもまた臆病者という事になるでしょう」

Lindaアイコン.png「しかし、ただの臆病者ではありません。親の汚名を濯ごうともしなかった、二重の臆病者となるのです」

Lindaアイコン.png「私とてその様な臆病者に覇業が務まるとは思えません。フローニ家を憐れみ、妃の義務として、母親の様に陛下を御慰み申し上げましょう」

Lindaアイコン.png「そうでないならば、御立ちになって、そこに御座り下さい。覇業の完遂が、陛下の義務であると認める度胸が御有りなら」

Lindaアイコン.png「リンダはノルドの女です。勇敢な男を、赤子扱いに慰める真似はできません」

Lindaアイコン.png「代わりに、全霊を以て一人の女として、フローニのカルルを愛するでしょう」

 カルル王はリンダ妃の言葉に、白い頬を真っ赤に紅潮させて、結局は何も言い返しもせず、大きな身体の前で大袈裟に腕組みをして、どっかと玉座に腰を下ろしたという。

Lindaアイコン.png「カルル陛下、御慶び申し上げます。貴方は今こそステンボックのリンダを手に入れたのです」

 そう言って、リンダは口をヘの字に曲げたカルルの頬に口付けたという。
 これ以降、カルル王の満身には覇気が満ち、様々な(時には無謀と思える)事に挑戦し、その能力を高めて行ったという。
 後には"鉄心"の異名で知られる様になるカルル王であるが、彼が勇者足るに到った理由は「リンダの口付け」にあるという伝説である。

 この美しい一幕がどれだけ事実に基づいた物語であるのかは解らないが、その様な物語が描かれる事からして、リンダがカルルの心を完全に掴んでいた様子が窺えるだろう。

戦後処理

 実質、カルル王の王としての最初の仕事は、叛乱鎮圧によって残らず捕縛された叛乱族長達の処断である。
 先ず、族長以上の地位を持つ者は3名を除いてそれを剥奪され、該当地域の中からより忠誠心の高い族長が選ばれて、その地位を移されている。
 大族長の遷移は以下。

  • ヴェストランデ大族長・スクーリ:彼の姪であるテレマルク女族長・ハフリドがヴェストランデ大族長となり、ヴェストフォルド族長に格下げとなる。
  • 北方諸島王国大族長・エイナール:オークノー族長・ガリンダスが大族長となり、ヒャルトランド族長に格下げとなる。
     この二人は莫大な身代金と引き換えに釈放されているが、何れも新たな大族長の支配下に置かれる事となり、カルルに直接に叛乱する事ができなくなる。
     その上で、大族長位を与えられた二人のカルルへの忠誠心は高まり、抑止力とする事ができる、という形だった。

 因みに、叛乱のもう一人の首謀者であるリガ女族長・リンダは、どうやらフレイヤ女王に服属させられた"蛇目の"シグルドの末裔・クニュットリング氏族であったらしい。剥奪されたリガの族長位はもう一人のクニュットリング氏族の族長であるアルングリムに移され、アルングリムはクールラント大族長となっている。

 許されたのはヤムタランド大族長・ケティルムンドとヴェスティスランド大族長・スクーリ、そしてアンゲルマンランド族長・スヴェルケルである。
 ヤムタランド大族長・ケティルムンドが許されたのは、彼がこの時に若干5歳で、叛乱は彼の意思ではなく、乱の最中に病死した父・トリュッヴェによるものであった為である。カルルは成人するまでケティルムンドをユランに呼び寄せ、手ずから教育を施す事で信頼関係を構築している。
 ヴェスティスランド大族長・スクーリは、その領土がスカンジナヴィアから遠く離れたアイスランドにあり、身代金を払う経済力もなかった為に許された。また、カルルは「ナッドオオア家には大いに笑わせて貰っている」と言ったそうだが、それが何を意味しての言葉だったのかは解っていない*3
 アンゲルマンランド族長・スヴェルケルは、リンダ妃の出身氏族(ステンボック氏族)の氏族長である為の特例である。

 また、族長達以外にも捕縛されている者達の処断がこの時に行われた。その大部分は身代金と引き換えの釈放か拘留継続であったが、その中に一人だけ例外がいる。
ゲルド.png
 叛乱首謀者の一人、インリング氏族・スクーリの次女、ゲルドである。
 歴戦のノルド戦士達ですら音を上げ、待遇改善を求めて叫ぶ獄中生活の中でも、彼女の肉体は全く衰える事なく健康そのものであったという。
 インリングへの示威と、「優れたノルドの血」を取り入れる事に拘ったアンラウフ王の方針を受けて、彼女はカルル王の愛妾に召し上げられている。
 カルル王と彼女の間には子供が生まれた記録もあるが、以降、目立った記録は存在しない。

 これらの処断が終わると、カルルはデンマーク外のノルドの族長達に従属を要求している。未だに一定の勢力を持つスウェーデン系の族長達はこれを無視したが、アイスランドの東方・アウスティスランドを支配するスヴァヴァルソン氏族や、北方諸島王国最北部のフェレヤル諸島*4のホロルフィング氏族がデンマークに服従した。

 そして、カルルの生涯の友となる男、バグセク王の曾孫であるユート氏族のトステに、メクレンブルク大族長の地位が与えられたのもこの時期である。
トステ.png

メクレンブルク大族長・トステ。カルルの時代にキリスト教徒達を最も震え上がらせたヴァイキングで、カルルの敵国だった国では現在でもカルル以上に有名である。

帝国化の仕上げ

 以降、デンマークの帝国化に向けてカルルの採った方針は二つ。

  • 今まで通りにフィンランド諸部族を平定していく事。
  • 家臣達がスウェーデン内に主張する領有権を後援し、現在の支配者に割譲を迫る事。
     である。特に後者は、領有権を認められた家臣達の忠誠心も篤く、デンマークの安全な拡張を助けた。
     ノルドの掟により、カルルにはスウェーデン最大勢力であるスヴィドヨッド王国に服属戦争を仕掛ける権利もあったが、アンラウフ王の時代に「フロージの相剋」によってウプサラを奪っている事から、これは"善王"シグルドの治世の間は待たれる事となった。

家臣のクレーム.png

 そしてこれらの戦いでは、アンラウフ王とは異なり、常にカルル本人が指揮を取っていた。その傍らにはいつもトステがあり、自分の戦闘力を過大評価しては突出し不利に陥るカルルを、トステが援護する事で勝利する、というのがお決まりのパターンだったと言われている(とはいえ、この辺りの「物語」については、この時期のフローニ家の快進撃に感激した作家が面白おかしく脚色した部分もあるだろうと予想される)。
 既にスカンジナヴィアで並ぶもののない国力を有していたデンマークである、苦戦する事もなくこの「帝国化の仕上げ」は遂行されていた。

年代記.png
 余談だが、多くの謎に包まれたフレイヤ女王の登場に始まるフローニ家の歴史を纏めた「フローニ家のサガ」がシソ・クイムシソンなる人物によってこの時期に執筆を開始されている。
 「フレイヤ女王は邪神の召喚を行っていた」「アンラウフ王はオーディンに黄金を与えられた」など過剰に神話的な描写も目立ち、資料価値には乏しい。

 そして946年2月頃、平らげるべきスカンジナヴィア内の勢力との停戦期間が重なって帝国化を前に足踏みの時期が生まれた。
 この時期に、ノルド世界の東方で、ヴァリヤーグ勢力に大きな変化が起こっていた。

ホルムガルド涙目.png
 ホルムガルドが、周辺部族の総攻撃を受けていたのである。
 ホルムガルドという国が如何にリューリクという王一人の力で保たれていたのかが窺える、壮絶な様相である。主な侵略者は周囲のスオメヌスコ勢力であるが、ノルド人であるデンマークの族長達からの攻撃まで受けていた。これには理由があった。

ほるむがー.png"豪胆王"リューリクの孫、"強情王"ホルムガーである。武勇と才気に優れるも、人格の評価は高くなかったという。
 ホルムガルドはその成立の背景から、スラヴ系の家臣を多く抱えていた。その叛乱を防ぐ為に、"強情王"ホルムガーは自らスラヴ信仰を受け入れていたのである。つまり、最早ホルムガルドはノルド国家ではなくなっていたのだ。ノルド、スラヴ、スオメヌスコ……いずれの信仰であろうと避けられない混沌に晒されたホルムガーの絶望感は察するに余りある。しかし、ホルムガーはノルド以外の信仰を選ぶべきではなかっただろう。フレイヤの時代から婚姻関係を持ち、同盟として繋がっていたデンマークだったが、この時期は丁度それが途切れてもいたのだ。

Karlアイコン.png「リューリクの末裔、ラドガの"強情王"ホルムガーよ、なぜ一つの相談も無く信仰を捨てたのかとは問うまい」

Karlアイコン.png「だが、最早ノルドですらない汝らは今、我が版図であるべきケックスホルムに足を掛けておる」

Karlアイコン.png「即刻切り落とす故、歯を食い縛っておれ。これは正式な宣戦布告である」

 一方的に宣戦した後、カルルはフィンランド南部・ケックスホルムの割譲を強要するべくホルムガルドに兵を差し向けた。

割譲戦争.png

 この戦いそのものは、戦力を消耗し切っているホルムガルド相手に何の苦戦も無くデンマークが勝利するのだが……この「ケックスホルム割譲戦争」は、後に「慟哭戦争」とも呼ばれる様になる。それは、この時期にあった悲劇に由来する。

リンダの死.png
 リンダ妃が、次男・トリルの難産の末に命を落としたのである。享年33、若すぎる死であった。
 カルルはリンダの死を戦場で報され、大いに悲しんだ。長男・フレイも成人したばかりで、婚約者も見付かってもう直ぐ結婚という、人生で最も幸福であるべき時期の死だった。最期の言葉は妃としての責任感の強い彼女らしく、カルルに速やかに次の妃を見付ける様に、そして、真の王に相応しくある為に傲慢にならず、学び続ける様に、というものだったという(実際にカルルは直ぐにヘルシングランドの女族長・シフと結婚するが、リンダを愛する余りに彼女を愛する事ができず、深刻に仲違いする事になる)。
 カルルはこの戦争が終わるまで涙を流し続け、リンダを敬愛するノルド兵達もまた、慟哭しながらホルムガルド軍を屠り去っていったと伝えられている。
 そして、カルルはリンダの遺言通り、終生様々な分野について興味を持ち、学び続け、戴冠前には疑問視されていた資質を伸ばし続けるが、これについてはまた後の稿で紹介したい。

慟哭戦争.png フィンランド王位.png
 948年11月、ケックスホルムはデンマークに割譲された。そして、支配形態の簡便化の為に、バルト海北東部から南東部までのフィン人部族が支配していた版図をまとめて一国と看做し、「フィンランド王号」を創設した。「フェノ・スカンディア」という概念が、「4つ目の王冠」という形で具現化したのである。

ホールデのテュドムンド.png ポメラニア王位.png
 また、アンラウフの代にヴォルガスト族長位を与えられているホールデ氏族の当代当主・テュドムンドが、ヨムスヴァイキングの卓越した武力を利用してバルト海南岸の版図を拡大、「ポメラニア王号」の創設を提案している。バルト海南岸ではキリスト教化したモイミル朝ボヘミア王国がポーランドまで版図を拡大しつつあり、カルルはこれを牽制する目的もあって、これに応えている。
 これにより、この時点でフローニ朝はデンマーク・ノルウェー・フィンランド・ポメラニアの4つの王冠を支配し、ノルド史上空前の版図を誇る大氏族となっていたが、ノルド人達には「ノルド世界」は「バルト海南限以北の環バルト海地域」である、という認識が強かった様で、この頃に意識されていた「スカンジナヴィア帝国」の要件に、文化的にはスラヴ系に近いヴェンド人の土地の支配権であるポメラニア王号は含まれていなかった様である。

ヴァイキング.png
 以降、カルルは次々に創設した王号によって枯渇し始めた軍資金を補う為に、エルベ・ヴィスワ両河間の、キリスト教化されたヴェンド人国家を襲撃し、略奪を繰り返しながら、スカンジナヴィア内ではスウェーデン諸族長達の版図を切り崩して行く。略奪行にはカルル自身も参加し、キリスト教化によってノルドの脅威を退けたと慢心していたヴェンド人達はカルル王を大いに恐れた。翻って、キリスト教化した事の代償を自ら支払わせに赴く王の姿に、ノルド人達の忠誠は高まっていったという。

フレイとギュリドの結婚

フレイ結婚式.png
 上記のホルムガルドとの戦争が決着するのと同時期に、婚約者の成人によって待たれていた、カルルの長男・フレイの結婚式が行われた。
 再婚したとはいえ、リンダを失った悲しみの癒えないカルルは、祝いながらも涙を流し続けていたという。結婚相手のギュリドが、リンダ妃の見出した少女であった事もその悲しみを思い出させていただろう。

ギュリド.png 950年頃のギュリド。アイスランド東部を支配するスヴァヴァルソン氏族の娘である。
 明敏さではリンダ妃も知られていたが、ギュリドは彼女をも上回る天才であったと伝えられている。大人しい性格で余り知識をひけらかす事をしなかったが、その慈愛に溢れた性格と信仰の熱心さは良く知られていた。「優れたノルドの血」を取り入れるというアンラウフ王の方針が、フローニの伝統となりつつあった事が窺える人選であるだろう。
 カルルは彼女を大いに可愛がり、後にはその信仰の篤さを買って王室預言者にも抜擢している。カルルとギュリドの仲が余りにも良いので、二人の間には度々姦通の疑惑まで上がる程であった(この事もまた、カルルの後妻であるシフとの不仲の原因であっただろう)。

ヨルヴィクの"残酷王"トティルと、第二次・大異教軍

 ここまで暫く話題に上がる事は無かったが、この頃、ブリテン島のヨルヴィクに僅かに残るノルド勢力にも新たな動きが起こっていた。
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 952年10月。母の死によってヨルヴィク王位を継承したトティル王が、カルルの末妹・エドラとの結婚を申し込み、カルルがそれを認めたのである。
 トティル王は智勇兼備の才人で、若くして野心に燃え、戦意の萎えている者を容赦なく処刑するなどの恐怖統制で軍の建て直しを図っていた。そしてフローニ家が「全ノルドの王」足らんとする事を利用して、「大異教軍再編を前提とした同盟」を得ようと結婚を申し込んだのである。スカンジナヴィア統一を急ぎたいカルルであったろうが、この結婚を断れば、フローニはブリテン島のキリスト教徒に恐れを為したと看做され得たのだ。

ケント・デリカット.png
 そしてその1年半後、954年5月。トティル王はマーシア王国が叛乱によって消耗しているタイミングを見計らい、ケント伯領への侵略攻撃を開始する。当然、デンマークにも参戦の要請があった。というより、前述の通り、トティルは「全ノルドの王」としてノルドを見捨てる訳には行かない筈のカルルの立場を利用し、デンマークから「第二次・大異教軍」の出征を引き出したのである。

Totilアイコン.png「まあそういう訳だ。カルル王よ、あんただってあの結婚がどんな意味を持っていたのかわかってなかったわけじゃあるまい?」

Totilアイコン.png「俺達はな、お前らがスカンディアで仲良く喧嘩してる間にもずうっとこのブリタニエでアングル連中と睨み合ってんだ」

Totilアイコン.png「あんたが本当に『全てのノルドの王』なら、まさかこれを無視できやしないよな。ああ、名前だけの参戦なんかで済ませられると思うなよ?」

Totilアイコン.png「俺達はもう何代も瀬戸際なんだ。王を名乗る以上、あんたにはそれを救う義務がある。あんたの目指してる高みにはその責任が伴うんだよ」

Totilアイコン.png「デーン人らしく『第二次・大異教軍』の開始と洒落込もうじゃねえか!!」

第二次大異教軍1.png
 デンマーク軍約4500名がヨルヴィクに上陸した時点で、1300いたヨルヴィク軍は既に壊滅状態だったが、叛乱によって戦力の減じていたマーシア王国にも殆ど兵力は残っておらず、この戦いは一見して容易なものに思われた。しかし……

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 マーシア王国は同盟国であるアルバ王国に援軍を要請。戦いは実質、デンマーク王国軍vsアルバ王国軍の様相となり、長期化し始める。
 ヨルヴィクを拠点に近隣の領土を占領していく予定だったが、アルバ軍との衝突を避けてデンマーク軍は南下、ケントを占領しながら様子を見る方針に切り替える。

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 ケントとエセックスを占領するも降伏に応じないマーシア・アルバ軍に対し、デンマークは攻勢に出ざるを得なくなる。渡河後の衝突を慎重に避けながら北上するが、ワーウィック会戦で敗北。一時全軍をデンマーク本土に引き上げさせて、態勢を整える。……そして、兵力を補充して再上陸した時、意外な光景を見る。

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 膨大化した叛乱軍によって、マーシア・アルバ両軍が蹴散らされていたのである。

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 そして、960年3月、マーシア王国がケントをヨルヴィクに割譲し、終戦。何世代かぶりに、ノルド人はブリテン島のキリスト教徒から、版図を奪う事に成功したのである。
 これに、ヨルヴィクは勿論、スカンジナヴィアのノルド達は沸きに沸いた。一度はブリテン島から引き上げるも再び上陸させたカルル王には、その不屈を湛えて「鉄心王」の称号が送られた。

 しかし、カルル王の心中は穏やかではなかったと言われている。
 というのも、マーシア内で発生したあの叛乱軍である。あれを、「王ならぬ器の者が身の丈に合わぬ事をした報い」という者もあったが、結局、その叛乱軍達もキリスト教徒でありアングル人なのである。この戦いは、あの叛乱軍の力を利用してノルドが勝利した、というよりも、ノルドの力を利用してあの叛乱軍達が勝利した戦いだった、と考えていたのである。

Karlアイコン.png(……本当なら、俺の軍の力だけで余裕を持って勝てなきゃいけない戦いだった)

Karlアイコン.png(悪くしていれば、更に軍を消耗させて帝国化を遅れさせてしまう事になってたんだからな……)

Karlアイコン.png(しかし、運の良い勝ち方ができたんだ。それを活かす事ができなきゃ馬鹿だ)

Karlアイコン.png(仕上げを仕上げなきゃいけないのが、今なのかもな)

 アンラウフ王と「フローニの相剋」を争ったスヴィドヨッドの善王・シグルドと、母系結婚によってフローニ朝に迎えられていたその長男・ビョルン3世は、このケント割譲戦争中に没し、現在のスヴィドヨッドはフローニ朝2世代目となっていた。
 カルル王が、スヴィドヨッドの服属、そしてフローニ朝の統一を決意したのは、恐らくこの時である。

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*1 ……なぜかこのゲームではLowborn扱いなので。納得いかない
*2 ノルド社会に於いて、口伝や過去の事績の解釈を任された「語り部」は非常に重要な公職で、その発言力は政治的にも重要視されていた。
*3 「熱闘!アイスランド」シリーズ大好きです!
*4 フェロー諸島の古ノルド読み

添付ファイル: fileヨムス・ヴァイキング.png 395件 [詳細] fileTotilアイコン.png 395件 [詳細] file年代記.png 389件 [詳細] file慟哭戦争.png 408件 [詳細] file野心の目栄え.png 391件 [詳細] file第二次大異教軍4.png 339件 [詳細] file第二次大異教軍3.png 383件 [詳細] file第二次大異教軍2.png 368件 [詳細] file第二次大異教軍1.png 394件 [詳細] file割譲戦争.png 359件 [詳細] file家臣のクレーム.png 373件 [詳細] fileリンダの死.png 409件 [詳細] fileホルムガルド涙目.png 405件 [詳細] fileヨルヴィクのトティル.png 396件 [詳細] fileほるむがー.png 392件 [詳細] fileポメラニア王位.png 356件 [詳細] fileホールデのテュドムンド.png 382件 [詳細] fileフレイ結婚式.png 386件 [詳細] fileフィンランド王位.png 398件 [詳細] fileパルナトケ.png 441件 [詳細] fileトステ.png 390件 [詳細] fileケント割譲.png 372件 [詳細] fileケント・デリカット.png 405件 [詳細] fileゲルド.png 391件 [詳細] fileギュリド.png 379件 [詳細] fileヴァイキング.png 334件 [詳細] fileリンダ妃.png 398件 [詳細] fileThorgilアイコン.png 379件 [詳細] fileEinarrアイコン.png 162件 [詳細] fileArngrimlアイコン.png 169件 [詳細] filePalnatokeアイコン.png 402件 [詳細] fileLindaアイコン.png 399件 [詳細] fileKarlアイコン.png 413件 [詳細] fileHafridアイコン.png 427件 [詳細] fileGalindasアイコン.png 344件 [詳細]

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Last-modified: 2014-08-03 (日) 19:50:29