MOD

CK2+の特徴

 概ね、Paradox公式フォーラムの内容を翻訳したものです。

全く新しい派閥/Factionシステム

 主君/Liegeよりも大きな兵力を得るや否や反乱を開始する派閥/Factionばかりではなく、家臣/Vassalは「共通の興味/common interest」に基づいた派閥も形成する様になる*1。彼らは彼らの歓心を得た主君に褒賞を差し出したり、不興を買った主君に何らかの要求をしたり……その要求を呑まなかった主君に反乱を起こしたりする。こうした反乱には、主君のことを嫌っている他の派閥も合流する場合があり、非常に危険なものになり得る。

カルケドン派キリスト教会/Chalcedonian Christianity

 the Old Gods(867年ブックマーク)やCharlemagne(769年ブックマーク)ではカトリック教会/Catholicと正教会/Orthodoxは未だカルケドン派/Chalcedonianとして統合されている。大シスマ/The schismは紀元1000年以降に前提条件となるイベントが達成されることで発生し、至高総主教/Patriarch Supremeが叙聖されることで防ぐこともできる。

分家/Cadet Branch

 大人数を擁する家門/Dynastyの一員で、自身・両親・伴侶がいずれも家長/Dynasty Headの近親者ではなく、女系結婚/Matrilineary Marriageをしておらず、何らかの称号/Titleの継承予定者/Heirではない者が、継承法がタニストリー/Tanistryや最年長者相続制/Seniorityや選挙制分割相続/Elective Gavelkindでない称号/Titleを得た場合、元の家門から分離した分家/Cadet Branchを立ち上げる可能性がある(尤も、AIは通常、野心的/Ambitiousか、傲慢/Proudか、準正嫡出子/Legitimized Bastardのいずれかでなければそれをしない)。プレイヤーは既に条件を満たしている人物のプレイを引き継いだ場合にのみ分家を立ち上げることができる。
 大人数を擁する退廃した家門のイスラム教徒は、家長の近親者ではなく、王/Kingや独立君主/Indipendent Rulerである場合に、元の家紋から分離して自らの家門を立ち上げることができる。

異端/Heresiesの一新

 異端への改宗は完全なランダムではなくなり、また、異端者/Hereticが同じ宗教グループ/Religious Groupの異端でない宗派に改宗する場合もある。また、猶予説派/Adoptionist*2やトンドラケチ/Tondrakian*3など、多くの異端が独自の要素と共に盛り込まれており、興味深いプレイを提供する。

より合理的な冒険者/Adventurersシステム

 冒険者は近くの勢力を訪ねて回り、共感した君主達からの資金提供と募兵の許可を受けて兵力を得る。彼らは十分な資金が無ければ団/Hostを立ち上げることはできず、集められる兵力は彼らの豪胆さだけでなく資金力にも依存する。また、冒険者が援助を求めてやって来た際に、それを捕らえて、その冒険者の標的である相手に身代金と引き換えにその冒険者を差し出すこともできる。

戴冠/Coronationシステム

 封建制/Feudalの王や皇帝は、玉座に就いた後には家臣や周辺勢力の君主・親戚を呼び集めて戴冠式を執り行う/Hold a Coronationことができる。そうするまでは弱い要求権/Weak Claimsの標的となり、王権/Crown Authorityの上昇もできない。

密偵のネットワーク/Spy Network

 密偵頭/Spymasterには新たに「密偵のネットワークを作る/Build a Spynetwork」という任務を与えられる。これは累積されて行き、消費することで陰謀の成功率を一時的に上昇させることや、標的に暗殺者を送り込むことができる*4。また、密偵のネットワークは自分に向けられた陰謀から自分を守るが、密偵のネットワークの消費によって標的の密偵のネットワークを削ることもできる。

イスラム教の新しい退廃/Decadenceシステム

 バニラの退廃システムは、殆ど、取り除かれた。イスラム教徒が退廃/Decadenceの特質/Traitを得る可能性は未だあり、彼らがその家長の勢力内にいる場合は、その人数に応じて「退廃した家門/Decadence Dynasty」の特質/Traitを生み出し、他のイスラム教徒からの評価/Opinionを低下させる。家長は十分な信仰/Pietyを消費することで彼らに対して自律を促すことができ、それが拒否された場合、その人物を追放する名分を得る(処刑はできない)。尤も、追放された一族も勢力内にいるのと同じくらい厄介ではある……彼らは陰謀を巡らせ、貴方から富や領地を得ようとするからだ。

殉教者/Martyrsと聖人/Saints

 十字軍/Crusadeで戦死したり、異教徒によって処刑されたキリスト教徒は、殉教者/Martyrsに認定される可能性がある。また、非常に高い信仰/Pietyを抱えて死を迎えた(或いは殉教者と認められたり、大シスマを解消するなどした)君主は、後に聖人として認定される可能性すらある。殉教者や聖人の家族は、それによって信仰/Pietyを得られる。

部族の君主の封建化/Tribal Ruler's Feudalize

 これは、HL以前のものに近い形になる。つまり、防塁/Hillfortか市場/Market Cityのアップグレードと、最高部族組織法/Absolute Tribal Organizationが必要となる。それによってアップグレードされていない建築物が城砦に変わったりはしないが、アップグレードされることで変化する。また、都市や教会をいきなり獲得したりもしない。進捗は遅いが都市や教会は封建化する前から建築可能で、それは封建化された君主の文化圏では最初の一世紀の間加速する。

新しい専横/Tyrannyシステム

 これはEU:Romeと似たシステムになる。君主/Rulerが好き勝手に称号/Titleを剥奪/Revokeしたり、投獄/Imprison、追放/Banish、処刑/Executeしたりすれば、専横/Tyrannyとみなされる様になる。「暴君/Tyrant」の特質/Traitはあらゆる人物の評価/Opinionを低下させ、反乱を起こしやすくし、更に重ねられた専横は「家門の汚名/Dynastic Stain」として子孫にまで遺される。

見直されたマップ/Unique Map

 領地/Provinceは増やされ、王国/Kingdomや帝国/Empireの慣習領地/De Jureは見直された。ゲームを始めた時にプレイヤーが先ず気付くのは、帝国の慣習領地が殆ど消滅していることだろう……殆どの帝国は先ず名義上の称号/Titleとして創設され、時間と共に慣習領地を獲得して行かなければならない。

見直された直轄領法/Revamped Demesne Laws

 王権/Crown Authorityもまた見直され、バニラにおける中央集権法/Centralization Lawの効果を含む様になると共に、上昇させるのが難しくもなった(一定量の威信/Prestigeを必要とする様になったのだ)。また、王国や帝国が慣習領地の要求権/De Jure Claimsを行使する為には、中/Medium以上の王権を必要とする様になっている。

十字軍/Crusadeとジハード/Jihadの見直し

 十字軍やジハードは、その大規模な聖戦を再現する上でより正確で公平な仕組みを採用している。勝利した十字軍・ジハードによって得られた王国の慣習領地/Kingdom De Jureの王位は直ちに創設され(例えば、エルサレム王国の慣習領地を目標とした十字軍に勝利した場合、その勝者にエルサレム王位が与えられる)、特別な停戦期間/Truceによってそうして得られた王国がほんの数年で滅亡することを防ぐ。

キリスト教の統合/Unite Christianity

 あらゆるキリスト教系の宗派は……カトリックや正教会ならば大シスマ/The Schismの解消、合性論/Miaphysiteならばカルケドン公会議の否認、ネストリウス派/Nestoriansならばエフェソス公会議の否認によって……キリスト教の統合を達成する可能性がある。これにはその宗派の宗教指導者/Head of Religionが存在することのみが必要で、異端/Heresyが「正統派」を覆している状態であっても可能である。

五大総主教座/The Episcopal Sees

 ローマ、コンスタンチノープル、エルサレム、アンティオキア、アレクサンドリアの五大総主教座は、カトリックか、ギリシャ正教などの独立正教会が有している場合、公爵級/Ducalの大司教座・総主教座/Patriarchate Titleとして扱われる。独立正教会にとっては、五大総主教制を構成するものであるが……他の宗派、例えば合性論/Miaphysiteやネストリウス派/Nestoriansなどは、ローマとエルサレムを除いた3つの座を「ペテロの座/Petrine Sees」とみなす。

野心/Ambitionと陰謀/Plotの追加

 「恋人を得る/Get Lover」「脱獄する/Break out of Prison」「領地を改宗させる/Convert a Province」「戦争に勝利する/Win a War」など、様々な目的が追加されている。

西方帝国の変遷

 カール大帝/Charlemagneとカロリング帝国/Carolingian Empireから、神聖ローマ帝国/Holy Roman Empireへの変化は特定のイベントによって(例えAIが登極していたとしても)、時には全く歴史とは異なる流れで以て、発生する可能性がある様に完全に改められた。神聖ローマ帝国の慣習領地/De Jureの設定も完全に見直され、ドイツ王国/Kingdom of Germanyは神聖ローマ帝国下にある間、「幹となる公爵領/Stem Duchies」に分解される。

拡張された女性君主/Female Rulerと女性継承者/Female Heir

 例え男系継承法の下であっても、女性が要求権/Claimを行使することができる様になり、文化/Cultureや性別法/Gender Lawによっては指揮官/Commanderになることができるようになる特質/Traitを得ることができる。また、幾つかの女性に特有のイベントが追加されている(例えば、狩り/Huntingや武術大会/Tournamentsでそれは見られるだろう)。

継承法/Succesion Lawsの変更の手直し

 継承法の変更は十分な威信/Prestigeを必要とし、家臣/Vassalだけでなく、その変更によって継承権を喪失した人物を怒らせる様になっている。また、封建選挙制/Feudal Electiveやタニストリー/Tanistryといった継承法は、変更に家臣の同意が必要となる。

部族の建物/Tribal Holdings

 部族の君主/Ruleは通常通り建物を建てることはできないが、稀に敬虔な人物が寺院/Templeの建造に援助を求めてくる場合がある。また、家令/Stewardはその文化圏で「部族を定住させる/Settle Tribe」任務に就くことで新しい都市に相応しい場所を領地に見付け、十分な援助と長い時間を掛けることで建造することができる。

廃嫡/Disinheritance

 多大な威信/Prestigeを費やすことで、継承者/Heirを廃嫡することができる*5。尤も、怒れる元継承者が十分な支援者を得られたなら、反乱を起こすこともあり得るだろう。

拡張された多神教徒/Paganのイベント

 多神教徒に関する多くのイベント、そしてAncient Religion MODから輸入されたケルト/Celticや古代エジプト/Ancient Egyptianといった新たな多神教が追加されている。

砕けた世界/Shattered Realm

 これはゲーム開始時に実行できる決断/Decisionで、そうした場合、ゲーム中の全ての王国級/Kingdom、更に望むなら公爵級/Duchyの勢力を分解し、全ての勢力が同じレベルでスタートできる様にする。また、多神教/Paganを支配的な宗教にし、キリスト教をゲームから永遠に取り除くこともできる。

追加ブックマーク

 様々な人物に焦点を当てた多くの開始年月日のブックマークを追加している。

AIの性能向上

 勢力/Realmの運営、イベントの選択、戦争のやり方など、多くの点でほんの少し賢い挙動をする。

その他いろいろ

 ここに記載するには余りにも些細な、しかし無数に追加・修正されたイベントや決断/Decisionの数々、バグの修正なども含まれている。


*1 Common Interest/共通の興味にはCourt/宮廷、Glory/名誉、Prosperity/利益、伝統/Traditionの四種類がある。
*2 イエス・キリストは生まれついてではなく、30歳の時に受けた洗礼によって「神の養子」になったとする派。三位一体を否定し、善悪二元論を唱えた。
*3 9世紀初頭から11世紀頃にアルメニアのトンドラクで発生したキリスト教の異端宗派。魂の不滅、死後の世界、教会と封建構造の聖性を否定し、農民の財産権と男女平等を唱えた。パウロ派の一派ともされる。
*4 古いバージョンにおける暗殺者のシステムと似たように働きます。
*5 継承順位の移動は、廃嫡された継承者が死亡した場合と同じ処理になることに注意。つまり、長子相続の場合に長男を廃嫡した場合、長男に息子がいると、次男よりも優先して長男の息子が継承者になります。

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Last-modified: 2016-05-11 (水) 09:16:11 (584d)